バレーボール大ぐらいのリスの巣。一日で造ることができる。
大震災は復興、復活というのが考えられないほどの悲惨さであり、思い浮かべるだけで途方にくれてしまう。
TVで災害に遭われた方の顔をみると、声をかけることすらできないだろうと思う。
こんな場合、動物ならどうなんだろ、なんてつらつら考えてしまった。
そして、それぞれの巣を頭に浮かべていて、多くが子育て時期のみ持ち、毎日使うリスなども含めみな小さなものであるのを思った。例外はアナグマあたりで、一つの巣穴に一族郎党で住み、子育ての部屋、若者の部屋、トイレの部屋と何10年にもわたり増改築していくらしい。
でもこれだって自分の部屋ぐらいすぐ掘れるから同じことである。
上の写真のリスの巣はバレーボールぐらいの大きさだが、内側には杉の甘皮のふかふかベッドがあり、すきまは苔でうめて風や雨をふせいでいる。
冬は長い毛皮のコートを着ているし、寒い避難所よりずっと快適かもしれない。
リスはこれを一人(匹)で一日あれば完成させてしまうという(リスのしっぽさん)。
野生動物はイノシシもテンもムササビもフクロウもクマもみな大きな家をもっていないし、もし何かの理由で失っても、すぐ新しいのを造ったり探すだろう(樹洞は少ないが)。
これはイノシシの寝床だが、雨の日は使わないだろう。晴天用?
人間もこうだと、それほど絶望することもないだろうにな〜、なんてつい思ってしまった。このあたりになにかヒントがないだろうか。
リスが沢の水辺で松の実を食べていた、めずらしいもの。
かたつむりは大変なごちそうではないだろうか。
動物たちは食料も身近から調達するし、トイレもそのへんですますから楽そうだ。しかし、たとえばテンが小動物や桑の実、サルナシなどをたらふく食べているときは幸せだが、からからに乾いたキブシなどを食べる冬場は悲惨に思える。
また、人間も森へ入れば動物同様キジ撃ちするしかないけど、いまどきの文明人には合理的で手軽だからといって海の上のトイレから落とし、下にいる魚を育てて食べるというようなことはすぐできそうにない。
タヌキのため糞。イノシシの寝床のある尾根筋にあった。
写真はタヌキのため糞で、周辺のタヌキが同じトイレを使用するというタヌキ独特の習性をもっているが、これにどんな意味があるのだろう。
どれも2011/3/11日の震災の日に撮影したものである。また、これらは100mと離れてない場所にある。

1