何度も通ったフィールドにこんな大きな洞があるのをずっと気付かずにいたが、最近野良こねこさんが見つけてくれた。
やはり複数の目で見られる野生生物探検隊はいい。
ただこの縦長の大きな洞はフクロウが住むには奥行き深さが足りない。でも、腐っている部分を取り除き、整備すればフクロウが使えるぐらいになるかもしれないと思った。
そこでH氏、野良こさん、私の3人でフクロウの洞作りプロジェクトを決行した。
で、出来上がったのが幅40センチ弱、奥行き30センチ、深さ15、6センチの洞である。
幅と奥行きはいいのだが、深さが足りないかもしれない。
しかしフクロウが卵を抱いて座り込めば、水平位置からでも見えないだろうし、穴の高さが4,8メートルあるから、下からはまったく分からない。
それに、あちこちHPの巣の写真を調べたら、同じように深さのないものもあった。
だから、この洞にも住み着いてくれるのではないかと思っている。
フクロウは3月に産卵するから、ひょっとして今年使う可能性があるかもしれない。
昨年、フクロウの子育てを報告しなかったのは、しばらくして次にのぞいた時、ヒナがいなくなっていたからである。
巣の下に親フクロウの大きな風切羽が2枚落ちていて、何者かと争ったものと判断した。
最初に観察した子フクロウの一羽も動物に襲われたと思えるし、地面から1,5メートルの高さはさすがに低すぎるのだ。
それと比較すると、この洞は高さはばっちり。しかも、これまでの巣から直線で1キロ離れているだけ。
また、人工林の林縁、谷にあるが、穴の向きは暗い方で、雨も枝でさえぎられそうである。
住み着いてくれないだろうか。

0