日曜日は仲間の船頭と二人で釣りに出てキロ以下のマダイを合わせて10数枚釣り、土曜日の午後に釣った大アジ数匹と今朝市場へ出した。
漁業者には資格審査というのがあり、これがこれから厳しくなるらしく、年間90日以上の日数を漁だけで海へ出なくてはならない。釣り船やダイビング船、実験船ばかりやっていては漁師の資格を失いかねないのだ。
そんなこともあって、お客のないときには稼ぎは少なくともできるだけ一本釣りに出ることにする。
それに最近、船の古い電気系統をすべて新規にやり直したし、ドッグ入りして新しい2周波魚探(28キロ、75キロ)を追加もした。また、散水、トイレなど色々設備を整えたのもあり、釣りが以前より楽しくなったかもしれない。
で、今日も沖へ出ようかと思ったが、久々のポカポカ陽気に誘われて、足が海と逆の林道へ向いてしまった。ここのところ寒かったし、曇天つづきで足が遠のいていたから、運動不足解消でもある。
しかし、考えてみたら森へカメラをかかえて動物探索に行く海の漁師なんて、不思議だろうな〜。
しかも先日など、地面にへばりついて糞を分解しているところを散策の人に見られてしまった。見てはいけないものを見てしまったかのように、無言で素通りして行った。
かなりあぶない人と思ったろうな。
今朝の林道は、雨上がりでしっとりし、秋晴れの日差しにコナラやアカメガシワなどの葉が黄色く輝いていた。
林道の紅葉は例年あまり美くない。潮風が当るせいか、温暖な気候のためなのか分からないが、北国の紅葉とはまるで比較にならない。
だから、無理してカメラを向けることもせず、小さな秋を味わいながらゆっくり歩いていた。
そしたら、低い松の枝先になんと青い松ぼっくりを発見する。前回、青い松ぼっくりはもう熟れて茶色になってしまったと書いたが、訂正である。でも、他には見られなかったから、まあだいたい10月いっぱいで終わりということでいいだろう。
それと、林道脇にまた一本柿の木を発見する。この柿の木も他の雑木の陰に隠れていて、ぼんやり歩いていては発見できない場所にあった。
望遠レンズでもこのぐらいしか撮れないのだから、柿がなる秋にしか発見のチャンスはなさそう。
これ、富有柿のようである。林道も秋まっただ中だね。

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