狩りに失敗してこのまま飛び去る。大きさはカラスより少し小さい。
カケスの声のする檜林の中に突っ込んだ。
運動不足で体が重いし、今日はポカポカ暖かくなりそうだから10キロぐらい歩くつもりで出かけてきた。
ただいつも同じコースではつまらないので、リスの痕跡を見落としている場所がないか、寄り道しながらのんびり行くことにした。
そして、林道から100メートルほど森に分け入ったこれまで何度もみてきたはずの松林で、なんと、リスの巣を発見。しかも二つ並んで。
まだ現役のようだが、周囲にエビフライがみられないのが不思議。リスは引っ越してしまったのだろうか。(リスは次回に)
林道へ戻り、しばらく進むと、檜の林の中でカケスがギャーギャー騒いでいた。そのあたりをなにげなくみていると、大型の鳥がカケスの声のするあたりから飛び出してきてまたすぐ突っ込んだ。
動きが速いからなんだかよくわからない。
双眼鏡でそのあたりを探っていると、画面いっぱいに飛び出してきたのが写真のオオタカだった。サイズや色から雄の幼鳥のようである。(と思ったけど、後で調べたらハイタカのようだ)
慌ててカメラを構えたが、すぐまた檜の枝の中へ入って撮影できず。
カケスは同じ場所でオオタカの攻撃をかわしているのか、枝葉の中でバタバタ音がするものの、飛び立ちもせず、ギャーギャー泣くだけ。ひょっとして一撃をくらっていたかもしれない。
オオタカは今度はカケスから少し離れた枝に止まり、ヒョイ、ヒョイ、ヒョイ、ヒョイと甲高い短い鳴き声を繰り返し発している。こんなの初めて聞いたから、本当にオオタカ?と思ったけど、写真がオオタカだから間違いないのだろう。(やっぱりハイタカだった)
オオタカはみている間に4回カケスにアタックしたが、4回目に獲物を手にしないまま飛び去ってしまった(上の写真)。
普通オオタカがこれほど人の近くで狩りをするなんて考えられないが、エサに夢中で気づかなかったか、それともよほど腹が減っていたのか。
この日は予想通り風のない暖かい日で、予定の10キロ以上歩いてたっぷりいい汗をかいた。
オオタカ以外にもノスリがウサギを襲った痕も発見したし、小鳥もたくさんいて林道はたいへんにぎやかだったのだ。
註:カラスより小さいからオオタカ♂(オオタカ♀はカラスより大きい)かと思ったが、ネットで確認すると顔がハイタカのようだし、腹の模様がオオタカ幼鳥は縦斑だがこれは横斑。本文はこのときの記憶を残すためそのままとします。

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