2008/4/27
いつのことだっただろうか。
このlineに初めて取り付いたのは。
〜時期は覚えていない。
ただ、そのときの感覚は今でもはっきりある。
指先に全神経を集中し握りこんでも保持できないHOLD。
壁中で諦めながら見上げた先に、そんなholdがずっと並んでいる。
完全に弾き返された。
ただ、holdの見えないその壁は美しく激しい。
いつかは勝負したい。そう願ってこの壁から離れる。
〜2006年秋 久々に取り付く。
かつて保持できなかったholdが持てる様になっていた。
ただ、持てるだけで動けない。
まだまだ指を鍛えねばと痛感する。
そこで指を強化するために、tryをしたのが
八面下部エリア長年のprojectになっていたline。
そのルートも2006年10月 red point。
寄り道 5.13c first ascent。

寄り道完登後、再びこのlineに戻ってくる。
・・・が、やはりまだ手応えを感じることができず敗退。
強くならねば勝負できないことを体感する。
〜その後、順調にfinger trainingを重ねていったが、昨年秋から諸事情によりtryするだけの時間を作ることができなくなってしまった。
2008年春 ようやくこの壁の前に戻ってくることができた。

八面山中部エリア
今風のダイナミックなmoveを与えてくれる岩では無いが、私好みの綺麗な一枚壁。
2008年4月25日 いよいよこの日、目的のprojectを久々にtry。
heavenly days が終わってからはboulderでも垂壁を中心に攻めた。
先週は何とか5.12を違和感無く登るまでに戻した。
準備は万全だ。
昼過ぎ、5.13をしようと思っていたが、気温が上がっていないことに気づく。
コンディションは最高では・・・、と過ぎる。
この時期に珍しく、指先のぬめりも無い。
さらに心地よい風が吹き抜けていた。
その風につられ、projectをtryすることを決める。
1便目、これまで身動きが取れなかった3ピン目周辺のmoveが静動作で完全こなせてしまった。
2便目、テンション交じりではあるが、取り付きから岩壁ののっこしまで全て綺麗にmoveがあてはまった。
この便で指皮が終了してしまったが、どちらにせよもう1便出す気力は残っていなかった。
〜しかし、長い道のりであった。
ようやくこのlineと勝負ができる。
グレードは正直わからない。
このline、もしかしたらグレードの発表はできないかもしれない。
とにかく登りたい。
しかし核心部 どこでクリップすればいいのだろうか。
…やはり、とばさなければならないのであろうか。
考えるだけで吐き気がする。
今、私の心はこのルートのことで埋め尽くされている。
〜春の気候が続くことを、心から願う。
夏よ、来るな。
もう少しだけtryさせてくれ。

すみれ

オヘビノイチゴ
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このlineに初めて取り付いたのは。
〜時期は覚えていない。
ただ、そのときの感覚は今でもはっきりある。
指先に全神経を集中し握りこんでも保持できないHOLD。
壁中で諦めながら見上げた先に、そんなholdがずっと並んでいる。
完全に弾き返された。
ただ、holdの見えないその壁は美しく激しい。
いつかは勝負したい。そう願ってこの壁から離れる。
〜2006年秋 久々に取り付く。
かつて保持できなかったholdが持てる様になっていた。
ただ、持てるだけで動けない。
まだまだ指を鍛えねばと痛感する。
そこで指を強化するために、tryをしたのが
八面下部エリア長年のprojectになっていたline。
そのルートも2006年10月 red point。
寄り道 5.13c first ascent。

寄り道完登後、再びこのlineに戻ってくる。
・・・が、やはりまだ手応えを感じることができず敗退。
強くならねば勝負できないことを体感する。
〜その後、順調にfinger trainingを重ねていったが、昨年秋から諸事情によりtryするだけの時間を作ることができなくなってしまった。
2008年春 ようやくこの壁の前に戻ってくることができた。

八面山中部エリア
今風のダイナミックなmoveを与えてくれる岩では無いが、私好みの綺麗な一枚壁。
2008年4月25日 いよいよこの日、目的のprojectを久々にtry。
heavenly days が終わってからはboulderでも垂壁を中心に攻めた。
先週は何とか5.12を違和感無く登るまでに戻した。
準備は万全だ。
昼過ぎ、5.13をしようと思っていたが、気温が上がっていないことに気づく。
コンディションは最高では・・・、と過ぎる。
この時期に珍しく、指先のぬめりも無い。
さらに心地よい風が吹き抜けていた。
その風につられ、projectをtryすることを決める。
1便目、これまで身動きが取れなかった3ピン目周辺のmoveが静動作で完全こなせてしまった。
2便目、テンション交じりではあるが、取り付きから岩壁ののっこしまで全て綺麗にmoveがあてはまった。
この便で指皮が終了してしまったが、どちらにせよもう1便出す気力は残っていなかった。
〜しかし、長い道のりであった。
ようやくこのlineと勝負ができる。
グレードは正直わからない。
このline、もしかしたらグレードの発表はできないかもしれない。
とにかく登りたい。
しかし核心部 どこでクリップすればいいのだろうか。
…やはり、とばさなければならないのであろうか。
考えるだけで吐き気がする。
今、私の心はこのルートのことで埋め尽くされている。
〜春の気候が続くことを、心から願う。
夏よ、来るな。
もう少しだけtryさせてくれ。

すみれ

オヘビノイチゴ

投稿者:tajippei