普段では考えられない時間に目が覚める。
そのまますぐに、左手中指を曲げようとした。
するとやはり第一関節が曲がらない。
昨日の落胆はやはり現実のものであった。
3月21日(日)
宮崎県でのボルダリングイベントで比叡山へ。
120人を越える人が集まった。
私等TeamJOYは結局14人の参加。
前日から参加していた私も長崎の問題児が着ていなかったため、二日酔いは軽くて済む。
10時過ぎ、セッション開始。
山の斜面に転がる無数の岩々をそれぞれ好き勝手登る。
私も人の輪に混ざりながら適当に遊ぶ。
3級からはじめ
二段の1撃までは良かった。
最初の岩に戻ったころ、
私を呼ぶ声に気付く。
大分の女性クライマーが、
『JOYの人が落ちた。』
と、知らせに来てくれたのだ。
すぐさま向かう。
するとITOWちゃんがうずくまっていた。
何かしてやりたかったが、
私よりもがたいが良い人がいたことと、
車が動かせないことがあり、
ただ、その場に居ることしかできなかった。
NOBUに病院まで頼み、
マットの上まで戻る。
気持ちの整理に幾分時間がかかったが、
再び登りはじめる。
狙うは、
神楽岩の左Project。
写真は仲間のデジカメにしかないので、後日。
前半の1本指ポケットがやばそうだったが、核心は上とよみ上からバラす。たるんだリップは見ての通り保持できなかった。
やはりその奥の掛りがありそうなところに手を出すしかなさそうだ。
落ちれば岩、
そのことがかなりのプレッシャーになったが、
スポットにルーさんNOBUが居てくれたこともあり、
つっこんだ。
ランジをきちり決めトップアウト。
核心はばれた。
あとは下部。
下から通す、
左手1本指ポケットは辛うじて保持できたので、
そのままクロスぎみに右手を伸ばす、
そのため、左手で思い切り引き付けた。
その瞬間
『 パキッ 』
と、乾いた音が響いた。
やってしまった。
左中指故障。
集中力が欠損していた。
1時間ほど休み、
課題見学。

岩に触れると、
第2間接を鋭角に曲げなければ辛うじて力が入ることがわかった。
まだやれる。
やれるなら、
やつをやる。
再びProjectに戻る。
指を悪化させる可能性は高いにも関わらず。
周りを見渡せば、
良いlineは沢山ある…。
『 なぜこれなのか? 』
自問自答した。
たぶん、質とかではない。
自身の問題。
単なる おれの意地 なんだと結論づけ、
KOにマットを借り再開。
徐所にはわかってきたが、
やはり一筋縄ではいかなかった。
痛む前に登らねばと
焦りはしたが冷静に。
ポケットはタンデゥではなくアーケへ。
ラストのランジも足をやや修正。
久々に周りを無視し、
本気で熱を込めた。
1時間ほど経過したころ、
指の痛みを感じなくなり、
登れることがわかった。
次の便、
完登そして初登。
よかった。
時間を見ると2時過ぎ。
まだ2時間程度余していたが、もう登るのは無理だ と判断しみんなを冷やかすことにした。
16時、終了。
今回はいろいろあった。
さすがに帰路ひとり運転はもの凄くきつく帰宅後は即行寝れた。
翌朝に指の故障の重大さを体感するまでは快適な睡眠であった。
2度目の故障、まだ体験したことがない指の故障。
どう向き合っていくか。
ひとつ成長できるのか。
メニューを考えよう。
〜スタッフのみなさま、お疲れ様でした。
また利用させてもらいます、ありがとうございました。

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