神戸電鉄で走っている車両を見ると、古い1000・1100系列から最新の6000系まで幅広いですが、3扉車が多い中で1100系の中には2扉車がまだ残っており、前パンということもあって他の1000系列とは何だか違った感じがします。
平成初期の頃は吊り掛け駆動・非冷房で3両編成までしか組めない800系やカルダン駆動ではあるものの冷房化されなかった300系(非貫通式)・310系(貫通式)が前パン車で活躍していましたが、最近の神鉄電車で前パン車というと1100系2扉車しか思い浮かばす、私の中ではインパクトが強い車両です。
1100系2扉車は神鉄のほとんどの路線で走っているため新開地や三田・志染等色々な場所で見ることが出来ますが、「ウッディタウン中央」を表示して公園都市線を走る姿が見られれば面白いって思っています。ただ2000系のイメージが強い公園都市線でこの車両を見たら、「えっ、何でこの車両なの?」って思ってしまいそうですが・・・
そういえば公園都市線も来年開業20周年を迎えるわけで、神鉄の他の路線よりずっと新しいため「新線」ってイメージが付いていましたが、時が進むのは速いものです。(公園都市線は当初横山〜フラワータウン間の暫定開業でした)
1100系2扉車は私も有馬口〜有馬温泉間などで乗ったことがありますが、車内の化粧板が木目調ではなく薄緑であることやドアの窓押さえがHゴムのままの車両とHゴムを廃止し角張ったタイプのものがあり、古臭さが感じられます。今後6000系によって置き換えられるのかが気になるところですが、粟生線の赤字とかを考えると新車は期待出来ず、しばらくは走り続けることになりそうです。
写真は鈴蘭台の引上線で待機中の1100系2扉車の並びですが、左側のデ1104は密着式小型自動連結器なのに対し右側のデ1118は密着連結器で電気連結器付きであるため雰囲気が違って見えます。表示はどちらも「回送」ですが、デ1104の字幕は現行の太い文字であるのに対しデ1118の字幕はかつて神鉄で多く使われていた細い文字で、長い間先頭に立っていなかったのではって思ってしまいます。
また1100系に限らず神鉄の1000・1100系列の前面貫通扉に取り付けられている表示器は上が行先表示・下が種別表示ですが、同じタイプの表示器を持つ山陽3000系列と逆なのが面白く、更に山陽はローマ字併記なのに対し神鉄は日本語のみという違いもあります。側面はローマ字併記なのだから前面もローマ字併記にすればって思うこともありますが・・・