現在、工事が進められている阪神なんば線近鉄難波〜西九条間は、2009(平成21)年度の開通が予定され、車両側の乗り入れ対応工事も順次進められています。
乗り入れ列車は、尼崎折り返しの普通と三宮まで直通する急行系列車が設定され、近鉄の快速急行が三宮まで直通することになると思われますが、そうなると停車駅がどうなるのかが気になる所です。
現在の阪神快速急行は、梅田〜三宮間において平日のみ運転されており、直通特急とともに混雑時間帯の速達列車として設定されていますが、かつては日中にも設定されていました。三宮駅3番線発着というのが特徴の1つです。
快速急行は、梅田〜三宮間において、野田、尼崎、甲子園、今津、西宮、青木(おおぎ)、岩屋に停車しますが、西宮〜三宮間において直通特急・特急が停車する芦屋、魚崎、御影の3駅を通過する代わりに青木、岩屋に停車するという「千鳥停車」が行われているのですが、御影の急カーブをゆっくりと通過するのは快速急行と区間特急だけなので、これらの列車に乗らないと楽しむことは出来ません。
近鉄との相互直通運転開始後、快速急行が三宮までの直通列車となった場合にどのような停車駅でどれだけの本数が設定されるかはまだ分かりませんが、近鉄の車両は21m級(東武や小田急などの20m車より車体長が長い)なのに対し阪神は19m級と短いため、阪神本線では近鉄車に対応するためホームの延伸が行われている駅があります。
ホームの延伸については、快速急行の停車しない芦屋や魚崎でも工事が行われていることや、逆に快速急行が停車する岩屋で工事が始まっていないところを見ると、快速急行の停車駅が変化する可能性は十分にありそうですが、三宮の3番線が近鉄車に対応出来るのかが気になります。降車ホームは5両までしか対応出来ていないためドアカット(梅田側の先頭はドアが開かない)で対応しているものの、今のままでは近鉄車が入った時にホームからはみ出して停車することになりそうな感じであり、限界いっぱいまで持ってってもはみ出しそうな感じにも見えます。
写真は現在の阪神快速急行の姿ですが、かつての阪神顔の電車も2000系と8901形、そして8000系の8502号車位になってしまいました。8000系(8502は除く)以降の車両では前面の表示が「快速急行」と表示されていますが、8502号車と2000系、8901形では種別と行先が一体になっているため、「快急」と省略されています。