3月19日に行われた近鉄のダイヤ変更は減便中心であり、南大阪線系統も例外ではありませんでした。ダイヤ変更で消滅した行先も幾つかあり、消滅こそしなかったもののノンストップ列車の1つである大阪阿部野橋発古市行急行も土休日ダイヤからは姿を消し、平日のみの運転に縮小してしまいました。
大阪阿部野橋発で見ると、早朝に1本だけあった吉野行普通が土休日のみ古市行に変更され、同じく土休日の夕方以降に数本あった六田行準急も橿原神宮前行に変更されたため大阪阿部野橋で「普通 吉野」「準急 六田」は見られなくなり、六田行は種別に関係無く設定自体が無くなってしまいました。
他に設定が無くなってしまった行先は壷阪山行がありますが、逆に復活した行先もあり下市口行がその1つです。ただ本数が1本しかないので撮影するのは楽ではありません。吉野線関係では他に吉野口行が残りましたが、本数は減少しています。
長野線関係は土休日の早朝に大阪阿部野橋発の河内長野行普通が1本設定されましたが、大阪阿部野橋で「普通 河内長野」または「普通 長野」の表示が見られることになるとは思っていなかったので驚いてしまいました。なおダイヤ変更前から設定のあった平日の河内天美発河内長野行も残っています。
整理が多かった割にダイヤ変更前から中途半端だなぁ〜って思っていた平日夕方の橿原神宮前17:40発大阪阿部野橋行区間急行(4730レ)はそのまま残り、数少ない区間急行の生き残りとして貴重な存在になっていますが、今回のダイヤ変更では区間急行も減便の対象になっており平日の朝に3本あった橿原神宮前発大阪阿部野橋行が無くなってしまいました。(2本は急行に格上げ、1本は準急に格下げ)
残った区間急行は平日は橿原神宮前行3本(橿原神宮前から吉野行普通になる列車を含む)、大阪阿部野橋行1本(橿原神宮前始発)、土休日は橿原神宮前行1本(橿原神宮前から吉野行普通に種別変更)、大阪阿部野橋行1本(吉野始発)だけとなり、近鉄の一般列車で最も撮りにくい種別になってしまったような感じがします。
このほか、ダイヤ変更前から気になっていた平日の橿原神宮前・富田林行準急や古市行準急(古市から橿原神宮前行急行に種別変更)、河内長野行急行はそのまま残り、「準急 橿原神宮前 後部車両は富田林行」や「準急 富田林 前部車両は橿原神宮前行」という表示は引き続き見ることが出来ます。また同じく平日ですが、夜間に古市発大阪阿部野橋行急行が1本設定され、上りのノンストップ列車が誕生しています。ただこの列車が古市車庫からの出庫なのか橿原神宮前方面からの古市止りが種別変更して急行になるのかは確認出来ていません。