近鉄奈良線の土休日ダイヤというと終日8両編成で走る急行が真っ先に思い浮かびますが、組み合わせが豊富で阪神に乗り入れることが無いため相直非対応車も多く充当され、丸屋根車ばかりの組み合わせになることもあります。組み合わせは2+4+2や大阪難波方から2+2+4・4+2+2など様々ですが、一番綺麗に思えるのは4+4だと私は思っています。
4+4の8両編成は京成や北総などでよく見ましたが、近鉄では珍しいのではって思ってしまうことがあり、特に丸屋根車の4+4は8000系が激減したこともあって見られたら「やった!今日は運が良い」って思ってしまいます。8600系や8800系といった新造当初からの冷房車を含むことが多いですが、8000系や8400系といった非冷房車を冷房改造した編成だけで揃うこともあり、それが来た時は驚いてしまうこともあります。丸屋根車を含まない4+4もありますが、8810系と1026系が組んだり、1020・1026系のワンマン対応車だけで組んだダブルワンマンになることもあります。
写真は額田付近を走る8810系+8800系の大阪難波行急行と鶴橋付近を走る8600系+8400系の大阪難波行急行を撮ったものですが、どちらも旧幕であるため表示は「急行 難波」です。奈良・京都線系統では阪神相直に対応していない編成は「大阪難波」を表示出来ない旧幕を使っている編成が未だに多く、中には旧国名すら表示出来ない編成もいます。そのおかげで「普通 西大寺」を撮る機会に恵まれるのですが・・・
土休日の奈良線急行は大阪難波行は特急に抜かれることなく阪奈間を走破しますが、奈良行は布施で特急に抜かれてしまう列車が何本かあり、私はこの急行のことをハズレ急行と呼ぶことがあります。大阪線や名古屋線だと急行が特急に抜かれるのは当たり前のことですが、奈良線の場合は特急の本数が少なく、急行は先着というイメージがあるためハズレって思ってしまうのです。また奈良線の急行は難波〜奈良間において日本橋・大阪上本町・鶴橋・布施・石切・生駒・学園前・大和西大寺・新大宮に停まりますが、快速急行より停車駅が2つ多いだけで奈良県内(生駒〜奈良間)の停車駅は変わらなかったりします。