関西空港の開港と共に空港アクセス特急としてデビューした50000系によるラピートも既に20年以上が経過し、機器更新や内装のリニューアルが行われているものの同時期にデビューした近鉄23000系伊勢志摩ライナーに比べるとインパクトが薄く、塗装の変更や内装の全面的なリニューアルをしないとイメージは変わらないなぁって思ってしまいました。有料特急用の車両としては珍しく積極的にラッピングを施したり趣味的にも楽しめる車両ではありますが私としては昔の南海をイメージしたダークグリーンをこの車両で再現してほしいと思っており、もし実現したら沿線で撮影したり難波〜関西空港間を往復したいです。
50000系ラピートは登場当初から難波方の2両がスーパーシート(近鉄のデラックスシートに相当)でしたが難波〜関西空港間の距離を考えると過剰な感があり、1両で十分な気もしています。片道720円の特急料金でJRのグリーン車並みのシートに座れるのでそれを考えると乗り得ですがこのような車両は「こうや」にこそ必要ではないかって思ってしまうこともあり、2200系を改造して誕生した「天空」のように一般車からの改造で良いのでグレードの高い高野山特急を実現させてほしいです。
現在のラピートは堺や岸和田など沿線の主要駅にも停車するβが多く、サザンの座席指定車と同じ感覚で利用することが出来るようになっていますが空港アクセス特急をそれ以外の用途で利用するのは気が引けてしまい、南海線内の移動でラピートは遠慮したいなぁって思ってしまいます。全車座席指定であり自由席車は存在しませんが難波〜関西空港間には空港急行もありそれが自由席の速達列車になっているのでラピートを使わなくても速く空港へ行くことが可能で、重要列車になっています。
写真は新今宮〜天下茶屋間を走る関西空港行きのラピートですがデビュー当初は難波〜関西空港間をノンストップで走る列車もあり空港アクセス列車に相応しいって思っていました。このノンストップ列車はラピートαを名乗っていましたが新今宮も天下茶屋も停まらずに関西空港まで走るというのが凄く、今のラピートからは想像も出来ないって思ってしまいます。今はαでも新今宮・天下茶屋には必ず停車し泉佐野・りんくうタウンにも停車するのでβと大して変わらず、本数もβに比べると非常に少ないのでαで往復するのは大変なことです。