近鉄の看板特急は名阪だとアーバンライナー、阪伊や名伊だと「しまかぜ」か伊勢志摩ライナーだと思っている私ですが伊勢志摩方面への特急は停車駅の少ない甲が激減し、「しまかぜ」を除くと土休日ダイヤに阪伊・名伊各1往復ずつ運行されるだけなので寂しさを感じます。「しまかぜ」以外の甲特急は全列車23000系伊勢志摩ライナーで運行しますが主要駅をも通過する甲特急は見ていて気持ちが良く、これぞ特急って思わせてくれます。
甲特急が激減した今は23000系も乙特急での活躍が主になり、阪伊間列車では大和高田や榛原にも停車するのが当たり前になっていますがデラックスシートやサロンカーがある特急車を停車駅の多い列車に使うのは勿体無く、せめて鶴橋〜名張間は朝と夕方以降を除いて大和八木のみの停車にならないかって思ってしまいます。伊勢志摩地区の停車駅は現状維持で十分ですが志摩スペイン村の最寄り駅が志摩磯部から鵜方に変わってかなり経ち、甲特急の磯部通過が現実になる気も前からしています。「しまかぜ」は運行開始当初から通過していますし。
阪伊乙特急は日中だと大阪難波〜賢島間の列車と大阪上本町〜宇治山田(一部鳥羽)間の列車に二分され、23000系は難波〜賢島間の列車に使われていますがレギュラーシート車が4両しか無く増結ユニットも存在しないため多客期には不向きで、「こういう時はオールレギュラーシートの汎用形の方が強いな」って思ってしまいます。私は1人席の有るデラックスシートの方が好きなので乙特急で長距離移動しなければならない時でも23000系を狙う考えですが「しまかぜ」と違って当日でも特急券が買えることが多いので余裕を持てるのが良いです。
写真は五十鈴川で撮影した23000系赤色編成の阪伊乙特急ですが伊勢海老ライナーとでも言いたくなってしまうこの塗装は結構気に入っており、これを撮影するのは伊勢志摩地区における楽しみの一つです。元は黄色しか無かった形式ですがリニューアルの際に奇数の編成(IL01・IL03・IL05)のみ赤色になり、黄色のまま残った偶数の編成(IL02・IL04・IL06)もロゴマーク等一部デザインが変更されているのでオリジナルより格段に良く、内装は大幅にグレードアップしているので乗って損はありません。
※あと最後に余談ですが
伊豆急行の2100系5次車「アルファリゾート21」が観光列車への改造のため東急長津田車両工場に入場しました。これから
東急テクノシステムにより工事が行われると思われますが普段通勤形車両しか入場しない工場に近鉄で言うところの特急車(若しくは団体車)相当の車両が入場したことで驚いており、どんな姿で出場してくるのかが気になります。