近鉄の名伊間急行と阪伊間急行は私鉄の一般列車では数少ない片道100kmを越える長距離列車で、特に名伊間急行はJR東海の快速みえとの対抗上5200系列やL/C車が多く充てられていますが近鉄の急行の方が本数が多い上に編成も長く、名古屋〜松阪間または名古屋〜伊勢市間なら近鉄が圧倒的に有利な感じがします。JRが有利と言えるのは名古屋〜桑名間で、本数こそ近鉄の方が勝っていますが運賃はJRの方が安く、近鉄も桑名特割きっぷを発売して対抗しているもののそれでもJRの往復運賃より高いので快速の時間さえ覚えてしまえばJR利用に切り替えても不思議ではありません。私は近鉄が好きなのでこの区間の移動は高くても近鉄一択ですが・・・
長距離になる程近鉄が有利って感じられるのは名古屋〜鳥羽間が複線電化であることが大きいですが快速みえが鳥羽発着を基本にしているのに対し名伊間急行は五十鈴川発着が基本になっているため目的地が鳥羽の時は快速みえも選択肢の一つに入れても良いと思っており、青空フリーパスを使うと伊勢鉄道の区間もフリーになるので途中下車して撮影するのも一つの楽しみです。
近鉄も週末フリーパスがあるので途中下車して撮影を楽しむことは出来ますが乗り換えが必要なものの鳥羽より先の賢島まで行くことが出来るので急行とセットで2両ワンマンのローカル列車を楽しむのも良いです。乗り継ぎ1回で名古屋〜賢島間を一般列車で移動出来るのも魅力の一つですが特急も汎用形から50000系「しまかぜ」まで豊富なので面白く、往路は急行とローカル列車を乗り継いで移動し復路は特急を利用するのも一つの手です。
写真は宮町〜伊勢市間を走る9000系FW03+5209系VX10の名伊間急行ですが見事に元ラッピング車同士の組み合わせだったので「こんなこともあるんだなぁ」って思ってしまい、標準塗装ながら撮影出来てラッキーって感じることが出来ました。FW03は縁博みえ2014開催期間中にク9103のみうーまちゃんの絵が入った全面ラッピングが施され、5200系列やL/C車と組んだ6両編成で急行に充当されたほか2両単独で普通電車に充当されましたが最後までモ9003には施されなかったので1両だけ目立つ存在であり、ベースが黄色だったので尚更でした。VX10は世界新体操選手権が開催された際に全面ラッピングが施されましたが当時5209系への全面ラッピングはVX09のFFCパイロゲンに次いで2例目で、「何で5209系にばかり施すんだろう?」って思ったこともありました。