近鉄特急の主力系統である名阪特急は甲の全てと乙の一部がアーバンライナーで運行され、21020系が必ず充当される列車もありますが乙だけを見ていくと多くの列車が汎用形での運行で、旧塗装・喫煙車有りの12200系もよく充当されているのが現状です。既に甲への新型車両投入が発表されていますがこれにより21000系・21020系の乙転用はほぼ決定的で、玉突きで12200系の廃車(全廃)も決定したと言えます。

(2017.10.15 青山町〜伊賀神戸間にて撮影)
新塗装の22600系と旧塗装の12200系による阪伊乙特急です。列車は近鉄名古屋9:30発の159レですがメインは12200系であり、1号車は喫煙車であるため折角の長距離列車なのに魅力が落ちています。撮影だけなら別にいいのですが・・・

(2017.10.15 青山町〜伊賀神戸間にて撮影)
現存する12200系は内装を一新したフル更新車だけなので喫煙ルームが無いことを除けば12400系と車内設備は変わらないと言えますが一部の車両は座席をバケットタイプのリクライニングシートに交換しているのでグレードが上がっており、サニーカーこそこの座席に交換すれば完璧なのにっていつも感じています。モケットの張り替えだけではグレードが上がっているとは言えず、見た目だけの変更だなって感じてしまいます。

(2017.10.15 伊賀神戸にて撮影)
次は1時間後の160レ(近鉄名古屋10:30発)に充当される新塗装の22600系と旧塗装の12400系による組み合わせです。159レと同じく6両編成ですがメインが12400系であるため雰囲気が異なり、下枠交差形パンタなのも見所です。ただ現在は新塗装化されてしまったので見ることは出来ませんが・・・

(2017.10.15 伊賀神戸にて撮影)
12400系はサニーカーの中で一番古く、B更新・喫煙ルーム設置・新塗装化が全てバラバラに実施されているので一時的に旧塗装で喫煙ルーム有りが存在しましたがNN02だけは今もそれを維持しており、ひし形パンタを搭載しているので昭和の近鉄特急らしさを強く感じられます。喫煙ルームは名古屋方のク12500形に設置され、その部分の窓配置が変わっているので外からでもハッキリと分かりますが旧塗装では違和感があり、新塗装の方が受け入れやすいです。