非電化区間に直通する「ひだ」及び「南紀」で活躍するキハ85系の後継として2019年12月に試験走行車が登場したHC85系ですが2022年度より量産車の投入が開始されることが決定し、試験走行車4両を含めた68両が営業運転に使用されます。試験走行車は4両編成を組んでいますが量産車がキハ85系のように1両単位での増結が可能なのかが気になるところであり、きめ細かな運用をするなら1両単位での増結が出来る方が望ましいです。

(2020.12.31 近鉄米野駅下りホームより撮影)
HC85系はハイブリッド車両という位置付けであり、一般的な電車とは異なりますが形式は「クモロ85-1」や「モハ84-1」といった電車の記号が使われており、電車の仲間とされています。1枚目は関西本線内において名古屋方の先頭になるクモロ85-1ですがまだ営業車になっていないためかグリーン車マークが無く、側面の表記を確認するまで普通車かと思っていました。

(2020.12.31 近鉄米野駅下りホームより撮影)
HC85系の試験走行車はD1の編成番号が与えられており、気動車を思わせる番号になっていますが非電化区間を走ることやキハ85系の後継という意味合いから「D」になったと見られ、由来が気になります。量産車では「ひだ」用と「南紀」用で分けると思われますが基本編成を4両とし必要に応じて減らしたり増やしたりするのか、それとも予め短い編成を用意しておくのかが気になっており、1両単位での増結が可能なら3両や5両といった奇数の組み合わせも可能なので現行のキハ85系同様小回りが利く車両になります。