長く増備が続いたスカーレット一色の名鉄一般車も小牧線〜上飯田線乗り入れ用の300系以降はステンレス車に変わり、「21世紀に入って名鉄もステンレス車を本格採用したか」って思ってしまうこともありますが、名古屋本線等で活躍する3150系や3300系はスカーレット一色の3500系や3700系・3100系と組むこともあり、「鋼製車とステンレス車の連結を見ると5000形がいた頃の小田急を思い出すなぁ」って思ってしまうこともあります。小田急では今も8000形と1000形(または3000形)の組み合わせで見ることが出来ますが・・・
3150系・3300系と連結する鋼製車はいずれもVVVFインバータ制御、電気指令式ブレーキを採用しており、「ECB」のエンブレムが特徴的ですが、6500系・6800系後期車とあまり変わらない車体の3500系より角張った車体の3700系・3100系の方がデザインが良く見え、これが3扉鋼製一般車の完成された姿かって思ってしまうことがあります。見た目はそれ程変わらないように見えますが連結していると一目瞭然で、近鉄の丸ボディ車と角ボディ車の連結程ではありませんが見事な凹凸編成です。
写真は内海行きの普通電車に充当される3700系4両編成で撮影場所は神宮前ですが、この駅は2面4線で外側が名古屋本線、内側が常滑線なので内海行きや河和行きなど常滑線を経由して他路線へ直通する列車は全て内側線に発着し、3700系4両編成だけでなく3100系2両編成が見られることもあります。名古屋市内は2両編成の営業列車が日常的に走っているので4両編成が長く見えることもありますが、ターミナルの名鉄名古屋で2両編成が堂々と発着するのを見ると「短かっ!」って思ってしまうことがあります。
3700系4両編成は普通電車だけでなく優等列車でも見られることがあり、小駅を通過して快走する姿はロングシートの通勤タイプながら格好良く見えますが、性能だけ見れば急行どころか特急に入ってもおかしくなく、実際に特急に使われたこともあります。2両固定の3100系は2200系の増結にも使われるので8両編成の一部特別車特急(中部国際空港発着)を狙えばほぼ確実に見られますが、専用色の特急車にスカーレット一色の一般車が2両だけちょこんと連結されている姿は面白く、「おまけみたいだなぁ」って思ってしまうこともあります。