阪神梅田と山陽姫路を結ぶ直通特急も間もなく運行開始20周年を迎えますが初期の頃と今では本数や停車駅も変化し、車両も阪神車については8000系のリニューアルが完了して阪神伝統の赤胴車塗装が見られなくなるなど進化しています。山陽車も長く続いた5000系・5030系オンリーから6000系が加わって趣味的に面白くなり、5000系もロングシート改造車が現れたので注目したいです。
直通特急の運行が始まる前は山陽の車両は原則として大石(阪急方面は六甲〜御影間にある待避線)までの入線で梅田までは行っておらず、他社線内の走行も短かったため乗務員もそのまま乗り入れていましたが現在は阪神・阪急両三宮発着の普通車とS特急を除いて高速神戸で乗務員交替が行われるので直通特急と特急については阪神線内では阪神の乗務員が担当し、山陽の車両なのに「阪神電車をご利用頂きまして・・・」という放送を聞くことが出来ます。
直通特急は多くが阪神梅田〜山陽姫路間の通し運行ですが早朝や夜遅い時間帯は区間運行する列車もあり、阪神御影発山陽姫路行きや山陽姫路発阪神尼崎行きといった列車が見られます。車両の表示は山陽姫路行きが単に「姫路」と表示するのに対し阪神梅田行きは阪急との誤乗防止のため阪神車であっても「阪神梅田」と表示し、徹底しています。
写真は姫島付近を走る山陽5000系6両編成の直通特急ですが同系は下枠交差形パンタへの交換が全編成完了し、ひし形の時よりスッキリした感じもします。撮影した直通特急は種別表示が黄色の停車駅が多いタイプですが、このタイプは2001(平成13)年3月のダイヤ変更から運行が始まり当初は西元町・大開停車の直通特急に黄色の表示が使われていました。現在は神戸三宮〜板宿間各駅停車の列車に使われていますが昔は通過列車が多かった西代も黄色だけとは言え直通特急が停車するようになったことで境界駅らしくなった気がしています。