MINTETSU teacup AutoPage〜鉄道中心の乗り物ブログ

　ここ数年阪神のジェットカーに乗っていなかったので初詣1dayチケットを使った際に終夜運転から乗車を楽しみましたが近鉄線〜阪神なんば線経由で本線入りしたため往路は尼崎からの乗車になり、復路で高速神戸から梅田まで通し乗車しました。目的は阪神初のブルーリボン賞に輝いた5700系でしたが終夜運転中は5001形しか動いていなかったので乗車は通常ダイヤに入ってからになりました。
　阪神のジェットカーは普通専用車なので駅を通過するのは回送列車に限られ、客扱いする列車では必ず駅に停車しますが阪神本線は優等列車の本数が多く、普通車は何度も待ち合わせや通過待ちをするので5700系では扉の横に押ボタンが設置されて半自動扱いが可能になり、実際に使われているのも確認しました。大手私鉄の車両で扉の横に押ボタンがある車両というと西武4000系がありますがオールロングシートの車両では阪神5700系が最初と見られ、都市間だけを走る車両では異例と言えます。



　阪神本線の普通車は梅田〜高速神戸間の運行が多く、一部新開地発着もあるもののそこから須磨方面へは行かないため5700系も新開地までの入線に留まっています。以前はジェットカーも東須磨まで入線していたので僅かな距離ではありましたが山陽電鉄の区間でも見ることが出来、青い4両編成は山陽電鉄線内では異彩を放っていました。
　写真は姫島で撮影した5700系C#5707×4の高速神戸行き普通ですが日中の下り普通車はこの行先しか無いので別の行先を見るには早朝か夜遅い時間帯しか無く、5700系等のフルカラーLED車で「神戸三宮」や「石屋川」等の表示を撮影するのは非常に難しいです。フルカラーLEDのジェットカーは1編成しかいない珍車の5550形が最初ですが前面の種別表示が1000系と同サイズで5700系や5500系のリノベーション車より小さく、車両が車両なだけに異彩を放っています。

　阪神の本線では加速度が非常に高いジェットカーが普通電車用として活躍していますが、近鉄との相互直通運転が始まる前は西大阪線（現阪神なんば線）でも活躍しており、私も西九条〜尼崎間でジェットカーと赤胴車の乗り比べをしたことがあります。今は1000系・9000系と近鉄車しか走らない区間なのでこのような乗り比べをすることは出来ませんが・・・
　本線の普通電車に充当されるジェットカーも5311形を含む編成が引退してから行先板を使用する編成は見られなくなりましたが、昭和の阪神顔でまとまった数があるのは今ではジェットカーだけであり、該当形式である5001形と5131形・5331形には注目していきたいと思っています。特に5131形・5331形はコイルバネ台車(FS343)を履いており、空気バネ台車(FS391)を履く5001形との違いをもっと体感したいのと撮影もある程度したいと考えています。まだ置き換え対象になるとは思えないのでのんびり撮影出来そうです。



　写真は西宮に到着する5131形と5331形の普通高速神戸行を撮ったものですが、本線の下り普通は大半が高速神戸行であるため違う行先を狙いたい時は時刻表で調べなければならず、私は別に気にしないのでジェットカーの写真は高速神戸行と梅田行ばかりです。昭和末期や平成初期の頃は元町行が多く見られたのですが、1面2線で引上線も無い元町でよく折り返ししていたなぁ〜って思ってしまうほどです。
　また、ジェットカーは神戸高速線を抜けて山陽電鉄の東須磨まで行っていたこともありましたが、阪神の乗務員が山陽の区間も担当するとはいえ自社線を抜けて相手先まで行ったことに「ジェットカーも他社線に乗り入れるようになったか」って思ってしまいました。今はジェットカーの東須磨乗り入れは無くなり、赤胴車を使用する須磨浦公園発着の特急も高速神戸で山陽の乗務員に交替するようになったため阪神の乗務員は山陽の区間を乗務しなくなりました。なお阪神三宮（回送で大石）まで乗り入れる山陽3000系列については今も山陽の乗務員が阪神区間も乗務しています。

　私は阪神間を移動する時は必ず阪急阪神1dayパスを購入しているのですが、これは阪神と阪急の両方に乗って撮影したいためで、基本的に前半は阪神、後半は阪急という形を取っています。たまに逆にすることもありますが・・・
　阪神電車を撮りに行くと確実に撮影出来るのが急行系車両（赤胴車）の最大勢力である8000系ですが、この形式もリニューアルが進められており内装が9300系並みになると共に中間車の一部が転換クロスシート化され、長距離を走る直通特急に充当するのに相応しい車両になったと感じています。
　リニューアルした編成は塗色も9300系と同じになりましたが、最近工事を受けた8231Fはそれまでの工事に加え標識灯の交換と種別・行先表示のLED化（種別はフルカラー、行先は白色）が行われ、今までのリニューアル車とは雰囲気が変わりました。阪神では今のところLCDの車内表示器は使われていないので車内の変化は見られないと思われますが、これまで新車と9000系にしか使われていなかったフルカラーLEDが8000系にも使われたことで、「阪神も遂にフルカラーLEDを標準にするのか」って思ってしまいました。



　写真はリニューアルを受けていない後期タイプ(Type4)の8245Fと8235Fを西宮で撮ったものですが、華の直通特急ではなくここ止まりの急行です。阪神の急行は2009（平成21）年3月20日のダイヤ改正で定期列車は梅田〜西宮間のみの運転となり、梅田〜尼崎間という短距離の列車まで走るようになってしまったため三宮や須磨浦公園まで行っていたのが嘘のように思えてしまいます。
　急行が西宮を越えて三宮・須磨浦公園方面まで行っていた時は西宮〜須磨浦公園間において芦屋・青木（おおぎ）・御影・大石・岩屋・三宮と三宮〜須磨浦公園間の各駅に停車し、特急停車駅の魚崎は通過していました。特急停車駅を通過する急行というのも面白いですが、近鉄との相互直通運転が始まる前に梅田〜三宮間で運転されていた快速急行は同じ区間で青木・岩屋のみ停車し、特急停車駅を全て通過する物凄い列車になっていました。
　最初の編成（現在は8502・8002・8102の3両が現存）を除き2000系等に見られた昭和の阪神顔から大きくデザインが変わったものの旧赤胴車色を引き継いだ8000系でしたが、非リニューアル車の減少で旧色は前に比べると撮りにくくなっています。写真のType4はまだリニューアルに入っていませんが、フルカラーLED化された8231FがType3のラスト編成であるためそろそろ入ると見ており、Type4のリニューアル車が出てくるのもそう遠くないって見ています。

　阪神電車では、かつて３８０１形という急行系車両（赤胴車）が活躍していたことがあり、１９ｍ級の両開き３扉で最初から冷房装置を搭載していました(*_*)西大阪線（現阪神なんば線）の難波延伸に備え抑速ブレーキを持っていたのが特徴でしたが、その先の近鉄線にも乗り入れるつもりだったのかは今もわかりません(>_<)
　３８０１形は４両編成×３本が新造されましたが、第１編成であるＣ＃３９０１×４は原因不明の脱線事故を３回起こして車齢１５年に満たないうちに廃車されてしまいました(>_<)残り２編成は６両編成１本と２両編成１本に組み直され、６両編成は８９０１形、２両編成は７８９０形になりましたが、６両編成の方が何故８０００番台を使ったのかが気になります(-.-)８０００系とは全く関係無いのに・・・(^_^;)
　８９０１形は前面の幌がありましたが、他編成と連結することは無いので飾りみたいになっていました(^_^;)ただ、幌があるから引き締まる昭和の阪神顔で幌が無い姿というのは「う〜ん」って考えてしまいます(-.-)２０００系みたいに飾りで幌枠が付いていれば良いですが・・・(^_^;)



　８９０１形は２００９（平成２１）年２月に廃車され、現在は７８９０形だけが残っていますが、この形式は武庫川線専用車であり、本線を走るのは尼崎車庫への出入りの時だけであるため本線上でこの形式を見ることが出来たらラッキーです(^_^)昭和の阪神顔で前パンなのも今ではこの形式だけなので貴重な存在であり、のんびり武庫川線で長く走り続けてほしいものです(^_^)
　７８９０形が走る武庫川線は武庫川〜武庫川団地前間のミニ路線で、阪神唯一の単線の路線です(*_*)日中は２０分間隔で１編成が行ったり来たりしているので、ここに７８９０形が入ってくれれば撮影ポイントを探して何度も撮ることが出来ますが、片開き扉の７８６１形が入ることもあるため７８９０形狙いの時は注意が必要です(*_*)と言っても片開き扉も今では貴重であり、武庫川線は日中どちらが走っても当たりだと言えます(^_^)
　また、武庫川線は駅間距離が短く、信号は注意（Ｙ）・警戒（ＹＹ）・停止（Ｒ）の３つで進行（Ｇ）が無いのも特徴の１つであり、武庫川や武庫川団地前で電車が出発する際に信号機に注目してみるのも面白いって思っています(^_^)

　阪急阪神１ｄａｙパスやスルッとＫＡＮＳＡＩのチケット等を使って阪急と阪神の両方の梅田駅を往復すると、梅田の地下も広いなぁ〜って思ってしまうことがあるのですが、地下街が充実しているため地上に出なくても充分楽しめるなぁ〜って感じています(^_^;)
　阪神の梅田駅は昔から地下にありますが、５面４線の駅は決して広いものではなく、主に普通電車が使用している４番線はホームの長さが５両分しか無いためここに６両編成の列車が入った場合ははみ出した１両はドア締切扱い（ドアカット）になってしまいます(>_<)ターミナル駅なのに狭いというと東武の浅草駅を思い出しますが、浅草の場合は元々２０ｍ車対応でない駅を無理矢理２０ｍ車の６両編成（１番線のみ８両編成対応）に対応させているため、先端まで行くと非常にホームが狭く、しかも急カーブ上のため乗るのには勇気が要ります(^_^;)私はよく利用していたので何とも思っていませんでしたが(^_^;)
　東武の浅草駅の話になってしまいましたが、阪神梅田には阪神百貨店があり、電車に乗る前にデパ地下を楽しむのも良し、上まで行くのも良しって思っています(^_^)ただ百貨店だけ行って阪神電車に乗らなかったこともありましたが(^_^;)



　写真は４番線で発車を待つ高速神戸行の普通電車を降車ホーム側から撮影したのですが、２枚目は５５００系・９３００系・山陽５０００系を横から狙ってみました(^_^;)５５００系の普通電車を撮ろうと思っていたらタイミング良く３番線に９３００系がいたので「普通用と急行系の新デザインの並びが撮れる」って思い撮ってみました(^_^)同じく旧デザインの並び（５１３１形＆８０００系非リニューアル車）も撮りましたが、これについては別の機会にしたいと思います(^_^;)
　５５００系の登場により普通用車両のイメージは大きく変わりましたが、５００１形や５１３１・５３３１形がまだ多く残っているためか５５００系狙いで普通電車を選ぶと古い方によく当たります(>_<)古いと言っても５００１形は１９７７（昭和５２）年が製造初年なので武庫川線で走っている片開き扉の７８６１形よりは新しいのですが、化粧板が薄緑なので古臭く感じてしまうのです(>_<)
　新しい普通用車両として５５００系をベースにした５５５０系も登場し、運転が始まったら梅田で並びを撮ろうって考えているのですが、５５００系＆９３００系みたいな良い並びに出会せるかどうかは運次第です(^_^;)