都電荒川線を走る車両というと7000形と7500形が真っ先に思い浮かんでしまう私ですが、7500形は3月で引退してしまったため吊り掛け車独特の甲高い走行音が聴けるのは7000形だけになってしまいました。
7500形は1両が花電車の「花100形」に改造されましたが、非営業用車両であるためいつでも見られるわけではなく、そこが残念なところだと私は思っています。以前は6000形6152のような不定期で営業運転に入る非冷房の吊り掛け車もおり、見慣れた冷房車の7000形や7500形ばかりの中で一際目立っていたのを覚えています。
7000形にも黄色に青帯の旧塗色車が1両だけいますが、2両あればすれ違いや並びが見られるのに残念だなぁ〜って思っており、番号に関係無くもう1両欲しいところです。また7500形の7511に施されていた阪堺電車カラーも同形の全廃で自然消滅ではあまりにも惜しいため、これも7000形のどれかを2代目にして継続運行してほしいものです。渋いカラーは吊り掛け車にこそ似合うって思っているので・・・
写真は東池袋四丁目付近で撮影した7000形ですが、私が都電を見たくなった時によく行ったのがこの場所と庚申塚付近であり、特にこの場所は都営バスの日ノ出町操車所があったため電車とバスを多く見ることが出来ました。この付近を走る都営バスは池86(撮影当時は東池袋四丁目〜池袋駅東口〜新宿伊勢丹〜渋谷駅東口)と都02乙(撮影当時は池袋駅東口〜春日駅・一ツ橋)の2系統でしたが、操車所が廃止されてから池86はここまで来なくなり、都02乙も本数は多くないためバスを見る機会が減ってしまったのは残念です。
電車の方は本数も多く、時々続行になったりすることもありますが、先行車の直ぐ後に停車して待つ姿が見られると「これは路面電車ならではだよなぁ〜」って思ってしまうことがあります。都電は普通鉄道と違ってATSが無く、色灯信号も採用していないため超接近停車が可能なのですが、単行でしか走行しないために連結器が無く、普通なら連結してしまいそうな間隔まで持っていくことも出来ます。しかし、そこまでやってしまうと危険ですが・・・
また、都電は新型も旧型も縦軸式ツーハンドルを採用しており、操作性が統一されているのが特徴ですが、初のVVVF車である8500形や最新の8800形のマスコンを見ると「古臭いなぁ〜」って思ってしまうことがあります。8500形は当初ワンハンドルを採用していたのですが、操作性の違いによる扱いにくさが問題になったため長くは続きませんでした。