先日ある方がこんな出来事に遭遇されたそうです。
かいつまんでお話すると・・・
ご自分の愛犬をお散歩させていた所、その犬が何か異変に気付きある方向に向かったのだそうです。
そこにはパトカーが来ていて・・・辺りは騒然としていて・・・見てみると大きな秋田犬が路地の真ん中に横たわっていました。
その秋田犬♀は近くの工場で飼われていたナナちゃんという犬で、2日前くらいから歩けなくなっていたそうです。
それなのにどうやら工場から歩いて15分くらいの自宅に帰ろうとして、途中で行き倒れてしまったのでは?との事でした。
今年の春先まではトラックの荷台に乗せられて、毎日飼い主と一緒に自宅にかえっていたのだとか・・・
どうして急に置き去りにするようになったのでしょうか?
呼び出された飼い主は様子を見に来るも、一瞥をくれただけで帰ってしまったのだそうです。
どうして?自分の愛犬が恐らく自分の所に帰って来ようとして行き倒れたのは明らかなのに、何故うち捨てて行く事が出来るんでしょうね?
そして翌日出勤してきた飼い主の言う事には・・・
「愛護センターで安楽死させてもらう。ちょっと苦しむだけだと聞いたから。」
その方は「センターで安楽死は無いから!のた打ち回って苦しんで死んでいくんだから!最後くらいお医者さんに頼んで、苦しまないようにしてやって!」と説得されたそうです。
結局その飼い主はその方の言葉に従う事にしたそうですが、呼ばれてきた獣医師の診断によると・・・子宮蓄膿症で、陰部が腐り沢山のウジがたかっている状態だったのだそうです。
生きた犬の体が腐って蛆虫がたかる・・・ちょっと信じがたいですが、センターに持ち込まれる犬の中にも居るんですよね・・・
CATNAPでも引き出した犬の体にたかった蛆虫を数人のスタッフで1つ1つ取った・・・なんて言う話を聞いた事があります。
しかし弱ってよたよたしているのなら、何故すぐに病院に連れて行かないのでしょうか?
その飼い主・・・かかりつけの病院もなかったそうで、一度も連れて行ったことなんてないんでしょうね?
フィラリアの予防なんでどうしていたんでしょうね?
もしかして、心臓はソウメンだらけだったのでしょうか?
混合ワクチンなんて受けた事ない?
お金がもったいないと思うなら、犬なんて飼わなければいいのに・・・ましてや大型犬ですよ?
秋田犬を飼っていらっしゃる方ならもちろんご存知でしょうが、あの犬種は本当に飼い主思いで、飼い主の為なら命を投げ出してしまうのでは?とさえ思ってしまうほどです。
天祥くんなんて、ほんの1年しか一緒に居なかったのにあんなに懐いてくれて、ナナちゃんはその何倍もその飼い主と過ごした訳でしょう?
飼い主に対する思いはそれこそ海よりも深く山よりも高く・・・だっただろうと思います。
そんな飼い主命の犬種ですから、そのナナちゃんはきっと自分がいよいよダメだと感じて、なんとか最期は飼い主のもとで・・・と動かない体を引きずって家に帰ろうとしたんでしょうね。
そして、飼い主はそんなナナちゃんの気持ちは十分に分かっていたはず。
それなのに・・・何の優しい言葉の一つも掛けるわけでなく・・・
何年も一緒に過ごしてきた家族なのに・・・
その後ナナちゃんは麻酔の注射をされて、筋弛緩剤?で静かに息を引き取ったそうですが、その後その馬飼い主が言ったセリフが・・・
「居なくなると寂しいもんだな。若い頃はキレイな犬で自慢だったんだが。」
なにぃ?若い頃はキレイで自慢だったですってぇ???
そんなの年を取れば・・・生き物だったら見栄えが悪くなるのなんて当たり前ですよね?
じゃあ何?自分は年を取らないとでも?
最初仔犬を飼い始めた時点で、大型犬の飼育には相当費用が掛かるとか、年を取れば見栄えが悪くなるとか考えなかったのでしょうかね?
もしその事が予想出来なかったのであればただのバカです。
まあでも世の中、若くても、健康でも平気で自分の飼い犬を捨てるバカばっかりですからね・・・
そんなバカな人間のせいで、毎日毎日命の灯し火が消えていっているんですよ・・・
やってられないですよ・・・実際・・・
どうかこのブログをご覧になっていらっしゃる皆さまだけは、ご自分の愛犬が病気になったならすぐに適切な治療を受けさせ、そして年をとっても慈しみ、最期の時を迎えるまで見守ってあげて下さい。
センターの処分はは窒息死で、決して安楽死ではありませんから、安易に連れて行ったりしないで下さい。
病気が進んでしまいこのまま生かしておいたのでは返って苦しめてしまう等、どうしても助けられないのなら、どうか最期はご自分の腕の中で・・・
それが命を預かるという事、犬を飼った者の使命だと思います。
元記事は
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