さて九つの尻尾もそのままに、しろいぬの里の月はいったい何をしようというのじゃろうか?
それにしても自分で残しておきながら、見ては気持ち悪がるのもどうかと思うがのう・・・
それはやはり見世物にして同情を買って、お金儲けを企んでおったのじゃ・・・
しろいぬの里の月は、その妖怪九尾の白狐をそこらへん中引き回して歩いた。
そのくせ誰かが近寄ってくると急に「 自分がこんな風にしたと思われると心外!」とばかりにそそくさと隠れるのじゃった。
この妖怪九尾の白狐は恐ろしい妖術を使うのじゃった・・・
それはNARUTOもまっつ青な、
いもむしへんげ
という妖術で、まるで芋虫のように固まって歩かないそうじゃ!
これにはさすがのペテン師も参った・・・
実はこのペテン師は、自分では「歩行矯正」と呼んでいる「歩行強制」が得意中の得意なのじゃが・・・
いかんせん後ろに引くものはペテンに掛ける訳にも行かず、この妖術を解くには地道な努力が必要なのじゃった。
しかし!金の亡者のしろいぬの里の月は、へこむどころかこんな事を考えたのじゃ!
運動部に所属している中高生の諸君!
タダでタイヤ引きと同じ効果が得られる
器具を、格安で貸し出します!
「 よし、これで金儲けと散歩の手間が省けた!」とか思うとるんじゃろうの・・・
おや?誰じゃろうの???何を話しておるのか分らんが?
実はこの九尾の白狐には、妖怪の仲間がおったそうな・・・
それは、妖怪
へらへらぴょんじゃ!
別段そんなに悪いことをする妖怪でもないんじゃが、いつもいつもへらへらしておって、気がつくとぴょん!と人間に取り憑いてしまう妖怪じゃから、気を付けた方がよかろうのう。
このへらへらぴょんは市川に強制送致されたそうじゃから、怖いもの見たさな御仁は
こちらから行けるそうじゃ・・・
くれぐれも取り憑かれんようにのぅ・・・
さて、しろいぬの里の月はいもむしへんげを見るに「 この妖怪め・・・他にも何か変な妖術を使うのではあるまいな?」急に心配になったので、近くの獣士に見せに行ったそうな・・・
ところが!しろいぬの里の月の悪だくみに気が付いた獣士は、電気式毛刈器で妖気の尻尾を切ってしもうたそうな・・・
ああっ・・・!

しろいぬの里の月は小さく叫んだが時すでに遅し・・・妖気の尻尾は二つ・・・三つと次々に切り落とされてしもうた〜
妖気の尻尾を切り落とされてのろいが解けて、姿を現したのは・・・
見目麗しい滝右衛門という名前の白い犬じゃった。
めでたしめでたし!
あっと・・・忘れるところじゃった!
しろいぬの里の月はこの時「 滝右衛門なんて古臭い名前!じゃあイケメンだからタッキーにしよう!」と勝手に名前を変えてしもうたんじゃ。
その事がのちのち問題になるとも知らず・・・
問題って?いったい何が起こったの?
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