正式譲渡4連発の2番目は日本スピッツの隼人くんです。
隼人くんは6月の23日にはトライアルを開始していたのですが、正式譲渡になったのは7月の24日でした。
契約時のお話を聞いていらっしゃらなかったのでしょうか?
「基本的にはトライアルは1週間で、それ以上希望される場合には1週間目にご連絡を下さい」とご説明をさせて頂きましたし、契約書にも書いてあるのですが、2週間何のご連絡も頂けませんでした。
いえね・・・よくあるんですよ、こういうの・・・
聞いていらっしゃらないんです、人の話を・・・
で、ああまたか〜と思いながら放置するんですけどね・・・
で、2週間目にお電話を頂いて「実は飼うかどうかまだ決めていないんです・・・」と言われたので、「隼人くんに何か問題でも?」とお聞きしました。
ほら、来た時酷かったでしょう?吠えるわイタズラするわで・・・
すると、トイレはダメだそうですが、別段大して吠えるわけでもなく、イタズラもたいしてしないし、先住の猫ちゃんとも仲良く出来ているとおっしゃいました。
「じゃあどうしてですか?」とお聞きしたところ、「家の中で犬を飼うってこういうことなんですね?毛が落ちるし、臭いも気になるんです。」と・・・
ええっ!?そんなことでぇ〜?

仮母はもう引っくり返りそうになってしまいました。
トライアルってそんな安易な気持ちでされたら困るんですよね。
「飼うかどうか」を決める期間じゃなくて、「飼えるかどうか」を見極める期間なんですよぉ〜
飼うのは最初から決っていることなんです。
で、「もうちょっとトライアル延ばしていいですか?」とおっしゃったので、仮母としてはここで中止したらまた棄てられたのと同じ事になってしまうと思ったので、「もう返して下さい」と喉まで出掛かった言葉を飲み込みました。
ついでにもう一つ聞かされて・・・「全身丸刈りにしてしまって、雑種犬のようになってしまったんです〜」と・・・
仮母、今度は卒倒しそうになってしまいました。

飼うかどうか決ってもいないのに勝手に丸刈り???
ご存知ですか?日本スピッツって毛を刈ったらいけない犬種だっていうのを・・・
いえね、いいんですよ、ご自分の犬ならね?
でも正式譲渡になっていないのに、普通そんなことしますか?
それは洋服を買って来てしばらく着てみたけど、何だか気に入らないから返品したいわ〜っていうのと同じですよね?

しかもちょっと破けちゃったけどいいわよね?的な・・・
それから何だか釈然としないまま1週間が過ぎました。
トライアル3週間目に突入したある日、何故か隼人くんにアンケートが届き、もし正式譲渡にならないのなら我が家で飼いたいとおっしゃる方が現れました。
隼人くんが亡くなった先代スピッツくんにそっくりで、似た顔の子を探しておいでだったそうです。
「それではトライアル中止になったらご連絡を差し上げます」とメールを差し上げ、もし中止で帰って来ても我が家には帰らないように上手く移動させないと・・・とまで算段していました。
ですが、4週間目にまたお電話で「まだ決められないんです、もう少し延ばしていいですか?」と言われました。
えっ・・・えぇぇぇ〜またぁ〜???
出来ればこのまま正式譲渡になって欲しい・・・
そこまで迷うのなら返して欲しい・・・
この2つの気持ちがせめぎ合い、心の中でぐるぐると絡み合って、口から飛び出しそうになってしまいました。
でもトライアルの時、仮母の姿を追ってキャンキャン鳴いた隼人くんの姿を思い出すと、もうあんな辛い思いは2度とさせたくないと思い直し、延長を受けることにしたんです。
ですが4週間経ってしまってもまだお返事はなく・・・そうこうしているうちに後からお申し出下さった方から「トライアルはいつまで続くのでしょうか?」とのメールが来てしまいました。
内容的には「出来るならそのまま正式譲渡になってくれた方が、隼人くんにとってはいいことなのでしょうが、いったいいつまで待てばいいのでしょうか?」と言うものでした。
仮母は、ああこの方は本気で隼人くんを迎えたがっていらっしゃるんだわ、もう一刻の猶予もならない!と思えたので、すぐにトライアル先に電話をして「もう1ヶ月経ちましたから、決められないのなら返して下さい。他に隼人くんを望んで下さる方がいらっしゃるので・・・」と申し上げました。
すると「家族と相談してみます」とのお答えで、その日の夜には正式譲渡のご希望を頂いた・・・という次第です。
で、ついでを言えば副代表のところに4日後に正式譲渡の関係書類が届いたとか・・・
ちなみに、後からお申し出下さった方には丁重にお断りをすると、「隼人くんが幸せになればそれでいいです。私たちはまたペットショップを探して回ります。これからも犬の保護頑張って下さいね!」と言って頂きました。
な〜んか、何なんでしょう?このモヤモヤ感?

足掛け4年ボランティアやってますけど、こんな譲渡は初めてでした・・・色々な意味で・・・
まあマンションで下まで連れて降りるのも大変でしょうし、子供さんが欲しがったそうですが、結局は面倒見なかったということも考えられますし、一概には責められないんですけどね・・・
でもねぇ・・・仮母、お遊びでボランティアやってるんじゃないんですよね。
生活の大半、いえ生活のほとんどを犬のお世話や会の運営に充てているんです。
自分の時間なんてほとんどないんですよ?
だからってそれを押し付ける気は毛頭ないんですけど、何だか悲しくなっちゃうんですよね・・・
でもまあ人生なんて色々あるでしょうし、色々な考え方の人間が居るんでしょう。
後は隼人くんが最期まで可愛がられる事だけを願って、気持ちを切り替えて行きましょう!
隼人くん、絶対に幸せチャンピオンになるのよ〜!

隼人くんがお世話になった提携病院の皆さま、ご寄付を下さった皆さま、ご支援品をお送り下さった皆さま、アフィリエイトにご協力下さった皆さま、そして応援して下さった全ての皆さまに感謝致します。
Nさま、せっかく貰って頂いたのに、こんな事を書いてしまい申し訳ございません。

どうか最期まで隼人くんのこと、よろしくお願い致します。
隼人くん、どうか、どうか、幸せに
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