★ボスの部屋への裏道
ガイド役NOVA「ゴブネズミのダンジョンに突入した君たちは、敵のペットだった3頭の狼をアイアンさんの勇者パワーで浄化して、逃がしてあげたんだったな」
フリーダ(リバT)「そうです。まるでドラクエ5の主人公のように」
バリー(アスト)「そう言われてみると、ブロンズ像にされていたのを息子や娘に助けられた展開も、正にそんな感じだな」
アイアン(鉄太郎)「なるほど。ならばBGMはすぎやまこういちさんに依頼するかな」
NOVA「それは、セブンじゃなくて、新マンの主題歌ですから」
ルビー(ダイアンナ)「ところで、アイアンさんには子どもがいるってことだけれど、奥さんはどうなっているんだい?」
アイアン「それは非公開情報なので、今、ここで語ることはできん」
モッサ(触手キング)「個人のプライベート詮索はなしにして、この部屋に何か変わったものはないか?」
NOVA「そう言われると、あると答えよう」
バリー「〈探索〉は必要か?」
NOVA「いや、特に隠されているわけじゃないんだが、一応、隠し通路が設定されている」
バリー「どういう意味だよ」
NOVA「前回のマップを見たら分かるように、ペットの部屋と、ダンジョンボス・アナグマのクラーグの部屋は一応、つながっているんだよ」
ルビー「いきなり、ボスの部屋に行けるのかい?」
NOVA「そう。一見、このダンジョンの攻略は一本道のように見えるんだけど、いくつか仕掛けが用意されていて、違う展開も一応、可能なんだ。このペットの部屋はボスの部屋の下にあって、縦穴状の狭い裂け目で通じている。ボスはここから餌をペットに投げ与えている設定。よって、縦穴を逆に登って行くことでボスの部屋に行き着くことは一応、可能」
バリー「だったら、一気にスピード攻略だな」
NOVA「一応、可能とは言ったが、推奨するとは言ってない。縦穴を登るのに当然、判定が必要になるし、狭いので一度に一人ずつしか進めない。つまり、ここから登ると、ボス敵の前に一人ずつひょっこり顔を出す形になり、出てきたところを各個撃破される可能性が非常に大きいんだ」
ルビー「なるほど。不意討ちできる可能性は大きいけど、パーティー全員で一気に攻撃することはできないってことか」
NOVA「まず、1ラウンドに1人が飛び出して不意討ち。以降は、毎ラウンド1人ずつ加勢に入ることができる。ただし、縦穴を登る判定に失敗すれば1ラウンドロスする上、後続も足止めをくらう。メリットよりも、リスクが大きい作戦と言えるな」
バリー「そういう無意味なルートを設定する意味があるのか?」
NOVA「君たちはゴブネズミを尋問して、ダンジョンの構造を把握しているから、そういう判断ができるんだ。情報がなければ、『何だか上に行けそうな縦穴があるよ』と言われたら、盗賊系のキャラが試しに登って探索するって宣言する可能性も十分考えられる」
バリー「なるほど。それでボスと遭遇して、慌てて引き返すか、一人で戦って返り討ちにあう可能性もあるわけだな」
NOVA「あるいは、運良く不意討ち急所攻撃でボスに大ダメージを与えたり、魔法使いキャラがスリープやチャームの呪文でボスを無力化できる可能性もなくはない」
ルビー「そんな呪文、あたしは持ってないよ」
NOVA「君だけじゃない。パグマイアでは、その種の精神系魔法がないんだよな。ネコ用ルールならともかく、犬は精神を操る系の呪文が得意じゃないという世界設定らしくて」
モッサ「結論。ボスを単独で一気に無力化する手段を持たない以上、ここから登って行くのはリスクが大きすぎる。普通に正攻法で行くのが無難ということだな」

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