@『ローランの歌』からの聖剣話
アスト「前回の記事で『ローランの歌』について少し触れたら、今度のセイバーに、彼の剣デュランダルを名前に持つ時の剣士が登場するとのことで、オレもちょっとした予見能力を発揮した気分だ」
ダイアンナ「聖剣とか聖戦士の話をしていたら、そりゃセイバー(聖刃)につながっても不思議じゃないだろうさ」
アスト「ああ。そして、今回の記事は、デュランダル登場を記念して、聖剣の話をすることにした」
ダイアンナ「ところで、AD&Dのパラディンは、ホーリーソードを持つとパワーアップするという話が前回、出たんだが、そのホーリーソードはどれだけの性能を秘めているんだ?」
アスト「それが載ってる資料はこれだな」
ダイアンナ「おお、それがDMガイドか」
アスト「この本には、マジックアイテムのデータもいろいろ載っているんだよな。いわゆるホーリーソードは『ホーリー・アベンジャー』という名称が付けられ、基本データはただの+2ソードなんだが、パラディンが使うと最強格の+5ソードの性能を示す」
ダイアンナ「選ばれた人間でなければ、性能をフルに発揮することはできないわけか」
アスト「さらに邪悪な敵を攻撃するとダメージ+10され、半径5フィートの魔法抵抗オーラ(魔法無効化率50%)と、魔法消去のディスペル能力を発揮する代物だ」
ダイアンナ「ええと、パラディン自身、自分のレベルまでの魔法中和能力を持つんだよな」
アスト「それとは別に剣自体にも魔法消去が可能で、しかも魔法抵抗オーラは常に発動しているから、敵の攻撃魔法も半々で打ち消されてしまうわけだ。やはり、聖剣を持ったパラディンは、魔法に対して半分無敵な性能を発揮すると考えていいだろう」
ダイアンナ「炎の聖剣とか、水の聖剣とか、雷の聖剣とかはないのか?」
アスト「D&Dでは、そういうのは魔法の剣の類として普通にあるからな。炎の剣はフレイムタン、水ではなく氷の剣はフロストブロンドという呼称で、雷は剣でなくサンダーボルト・ハンマーとライトニング・ジャベリンという設定が見られる」
リバT『サンダーボルト・ハンマーのモデルは、マイティー・ソーのミョルニル(ムジョルニア)でしょうね』
アスト「セイバーの世界では、聖剣の定義がD&Dとは異なるからな。ライドブックの力を引き出す剣あるいは剣に準じた武器の総称ということになる。風の剣は手裏剣になるし、音の剣は銃になるし、時の剣は槍になる。だったら、ハンマー型の聖剣が存在してもおかしくないし、弓になる聖剣とか、ソードアックスとか、ペン型の聖剣とか、サイコロ型の剣とか、トランプ型の剣とか、いろいろ出ても構うまい」
ダイアンナ「いや、サイコロ型の剣って何? トランプ型の剣も訳が分からん」
アスト「ダイスソードは、古の魔法使いビーストが使っていたな。トランプと言えば、スペードが剣を指すし、違うトランプヒーローでは電撃を放つダイヤソードってのもあったな。大体、ソード・ワールドの魔剣だって力を持った武器という設定で、別に剣じゃなくてもいいという設定だし、雷の聖剣がハンマーでも槍でも気にする方がファンタジーの常識が分かっていないということになる」
ダイアンナ「つまり、剣という言葉は広義で武器全てを指し、聖剣という言葉も広義で魔力を宿した武器全てを指すということだな」
アスト「まあ、セイバーの世界に、剣士以外のライダーが迷い込んできたら、文化の違いでどういう反応になるか見物だけどな。個人的に見たいのは、セイバーVS魔戒騎士の聖魔対決だけど」

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