@勇者と魔王の歴史
アスト「ドラクエと言えば、『勇者VS魔王』という構図をファンタジー界に定着させたゲームとして名高いわけだが」
ダイアンナ「主人公が勇者で、敵のボスが魔物たちの王で魔王という構図だな」
アスト「勇者という単語が出てくるのはドラクエ1からだが、魔王はドラクエ3の魔王バラモスが初出。さらに、その黒幕として大魔王ゾーマがラスボスとして君臨している。それをモチーフに、魔王ハドラーと黒幕の大魔王バーンが存在するのが『ダイの大冒険』の構図だな」
リバT『ドラクエ1では竜王、2では大神官ハーゴンと破壊神シドーがラスボスでした。その後、4では地獄の帝王エスタークと、魔族の王デスピサロ。5では魔界の王ミルドラース。6では魔王ムドーと大魔王デスタムーアと、魔王の系譜が受け継がれていますね』
アスト「7では魔王オルゴ・デミーラ。8は暗黒神ラプソーン。9は堕天使エルギオス。11は魔王ウルノーガと邪竜ウルナーガ、そして邪神ニズゼルファがそれぞれラスボスと言えるな。裏ボスなんかは割愛」
ダイアンナ「11は竜と邪神と魔王か。つまり、1、2、3のボスへのオマージュということだな。ところで10は?」
アスト「プレイしていないものは知らねえよ」
リバT『ネットで調べると、ver1では冥王(冥獣王)ネルゲルというそうですね。その後、シナリオの追加配信ごとにいろいろなボスキャラがいるようですが、調べた範囲では……』
アスト「おっと、ネタバレはしない方がいいんじゃないか」
リバT『そうですね。では、記事の最後におまけとして付けておきましょう』
アスト「他には、ドラクエヒーローズの闇竜シャムダとか、ヒーローズ2の魔王ザラームとか、作品ごとにいろいろなラスボス枠がいるが、総じて竜、神、そして魔王という称号が付けられているな」
ダイアンナ「9の堕天使というのが珍しいか」
アスト「9は主人公からして、人間に転生した元・見習い天使という設定だからな。天使の世界では、上位の者に逆らうことができないという理があるので、悪堕ちして人間世界を滅ぼそうとした元・最高位天使には抵抗できないために、主人公は天使である自分を捨てて人間の立場で挑むことになる。なお、エルギオスが闇堕ちした原因の一つに、暗黒皇帝ガナサダイという『魔の力で世界征服を企む悪の人間』というドラクエでは割と珍しい設定があったりするんだがな」
リバT『9は創造神グランゼニスと、その娘の女神セレシアが天使たちの背景にあって、一説によると、その未来が10の物語とのことですが、そう考えると壮大な神話体系があると推察されます』
アスト「ただ、それらの背景設定が配信クエストとか、宝の地図に基づく断片的な情報で示唆されているだけだったので、あまり全貌が知られていないようだな」
ダイアンナ「まあ、分からない部分は置いておいて、分かる部分の話をしたらいいだろう。ラスボスとか、魔王の話もいいが、主人公勇者の話を今回は希望する」

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