バスに乗っていたら。
途中で、女子高生がたくさん乗車してきた。
若さってイイヨね☆他愛も無い話にも花が咲いて、うきうきワキャワキャ、楽しそうに話していた。
私はぼんやり眠たくて、窓の外をうつらうつらと目を細めながら眺めていた。
すると。ふと私の耳に、こんな声が飛び込んで来た。
少女A「あれ?ボッキー前髪切ったよね?」
少女B「うん、切ったー。」
え?今なんと???聞き間違いか!?!?
少女A「だよね〜、なんか切ったかな〜とか思った〜。」
少女B「自分で切ったの。」
少女A「短いの似合うよ、ボッキーかわいい系だからさ〜。」
聞き間違いではなかった。
少女Bのあだ名は、「ボッキー」であった。
私も高校生の頃「ズルムケゆかちゃん」と呼ばれた時期があったけれど、「ボッキー」はそれをはるかに超えたストレートなあだ名である。
しかしどう見ても純情そうなその2人。幼い印象だし、話口調も穏やかな感じ。そんな2人が、そんなあだ名で呼んで呼ばれて、大丈夫なのだろうか・・・・・。
彼女達の会話は流れ、次にこんな話題になっていった。
少女A「うちの男子、下ネタ多いよね〜。」
少女B「下ネタ使う男子って最低。」
なんという乙女チックな会話!!!!!
・・・この展開は29歳の私からしてみれば、
「娘さん達、そのあだ名は危険をはらんでいますよ。」
と教えてあげるべきか、微笑ましい気持ちでスルーすべきか、非常に迷う所である。
まぁ後者を選んだけれど。
それから終点のバス停まで、彼女達は延々とその呼び名を使っていた。