失敗は誰にでもある。
もちろん失敗をしないようにするのが一番良いのだろうけれど、それでもやっぱり失敗はする。
失敗とは、生きていく上で幾度も起こりうる、通らなくてはならない道みたいなものなのかもしれない。
では、失敗をしてしまった時にはどうするべきか。
私は幼い頃、
「失敗をしたら、ちゃんと謝りましょう。」
と大人から聞いていた。
しかし、実際にはどのように謝ったら良いのか、理解をするまでには時間がかかった。
何故なら、きちんとした謝罪をする大人の姿を見る機会が無かったからである。
幼い頃に私が見る「大人が謝罪している姿」といえば、それはテレビのニュースで大人が謝罪する姿くらいだった。
言い訳をしていたり、口先だけだったり、どこか反抗的であったり、謝罪しつつも相手を責める対応のように、私には見えたのである。そして正しい謝罪をしない為に、周りから批難を浴びている風景が多く目に飛び込んで来た。
だから幼い頃の私は、正しい謝罪の方法というのがよく分からなかったし、大人になってから失敗をしたら人生は終わりなのかと勘違いしていたのである。そして失敗というものに対してビクビクしていた。
実際には今も昔も適切な謝罪をする大人は大勢いる。しかし大人は子どものいる場所で謝罪をする事が滅多にないので、適切な謝罪を目にする子どもは少ない。そして適切な謝罪を知らないままに成人すると、結局社会人になってから苦労する事になってしまう。
そして昨日、テレビで謝罪会見を目にする機会があった。
皆さんもきっと御覧になったであろう、謝罪会見である。
きっとみなさんも色々な事を感じたと思う。
私が率直に感じた事を、少しだけ書くね☆
私はこの会見を見た時に、
「この会見は子どもと一緒に見たい会見だなぁ。」
と思った。
大人がきちんとした謝罪をしている姿を子が見るというのは、とても大切な事だと思う。
子が見ると良い「大人が謝罪している姿」とは、口先だけではなく、心のある謝罪だと私は思う。
心のある謝罪を見た時に、子は自分が失敗をした時に、どう謝罪をしたら良いのか。誠意のある謝罪とは何か。具体的に考えやすいと思う。そして、周りの人が失敗した時にはどのようにしたら良いのか。それも考える事ができると思う。
今回の会見は、親子でそういった事を話し合う、良い機会になるなぁと思った。
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