2012年8月29日、愛猫の「あんよ」が他界しました。
乳ガンが発覚してから2度の手術(腫瘍摘出・乳腺摘出)に耐え、余命より3ヶ月間長く生きてくれて、とても頑張ってくれました。
これまで幾度か愛犬・愛猫を看取りましたが、最期に後悔が残る事がありました。
しかしあんよの最期には、隣にいてあげる事が出来たし、とても穏やかに眠るように亡くなってくれたので、後悔がありません。
乳ガンが発覚した当初からお医者さんからは
「完治はありません。」
と正直に言って頂き、延命治療をした場合に猫がどれだけ苦しむか。また、肺に転移してからの苦しみ方、痛み方などを教えて頂いたお陰で、早い段階から
「治る可能性は皆無なので、より苦痛の少ない最期にしてあげたい。」
という覚悟が決まりました。
あんよの場合は、メタカム(炎症や痛みを和らげる薬。ガンの進行を遅らせるとされ、乳ガンの人に多く使用されている。猫への使用は推奨されている訳ではないので、お医者さんの判断による。3kg猫の場合、1ヶ月約2,000円)という薬のみを使い、延命治療は一切行いませんでした。
ですから、肺への転移はレントゲンで確認していたものの、激しい咳き込みが始まる前に、自然と物が食べられなくなり、眠るように息をひきとりました。
元気なうちは毎日大好物の缶詰や猫用オヤツを食べて貰い、なるべく多く話しかけ、なるべくナデナデする時間を多くとりました。
娘が小さくまだ猫と隔離中につき、どこまでお世話ができるものかと心配していましたが、実家の母が協力してくれたので、多くの時間をお世話に使えました。
1999年9月13日に拾い、それから約13年間一緒に過ごしました。
感情をストレートに伝えてくれる、可愛い子でした。
扉の鍵を開けてしまう、賢い子でした。
これまで、あんよを応援して下さった皆様、可愛いと言って下さった皆様、有難うございました。
いつもそばにいてくれたね。
あなたにたくさん助けられたよ。
ありがとう、あんよ。
そして。
あんよが亡くなって悲しんでいるのは、人間だけではありませんでした。
我が家にはあんよの他に、エレンと金太郎という2匹の猫がいます。
2匹ともあんよが病気の時から、あんよを気遣っている様子で、亡くなった事も理解している様でした。
特にエレンの悲しみは深かった様子でした。
エレンはあんよを拾った2日後に拾った猫で、2匹とも目が見えていないうちから姉妹の様に育ちました。
この写真は、あんよが亡くなった翌日8/30に撮ったものです。
暑い日が続いていたので、葬儀するまでにあんよが傷んでしまわないように、クーラーボックスに入れていたのです。
エレンは、その上にずっと座っていて動かないのです。
エレンはこの日、大粒の涙をポロポロとこぼしていました。
私は、猫が悲しくて泣くという事を知らなかったので、びっくりしました。
人の場合はお葬式をし、死を受け入れ、悲しみ、それから時間をかけて悲しみを乗り越えてゆきます。
猫だって人と同じ。死を受け入れて悲しまないと、その後乗り越える事が難しいのだそうです。猫にはお葬式を実感する事は出来ないので、飼い主が一緒に泣いたり、話しかけたりする事が大事なのだとか。
ですからエレンには何度もあんよの遺体を確認して貰い、一緒に泣いて、一緒に悲しみました。
エレンはその後時間をかけ、徐々に立ち直り始めました。
エレンも金太郎も、とても大事な子です。
みんなが元気でやっていけるように、ケアしていかなければ。
今後も大事に見守っていきたいと思っています。
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