いつものように遊んでいると、栞里が突然、
「足、足。」
と言ってしゃがみこんだ。なので私は、
「そうだね、これは足だね。とっても上手に言えたね。」
と返した。
栞里はニコニコして走り出そうとしたのだが、数歩進んだところで、またしゃがみこんだ。
「足、足。」
そして今度は、自分の右足の裏を指差した。
何かと思ってよく見てみると。
足の裏の皮の中に、トゲが透けて見えていた。
「トゲが刺さったみたいだねぇ。痛い?」
「うん。」
「そうか、痛いのか。じゃあ、トゲ抜きで抜いてみようか。」
「うん、うん。」
栞里はしきりに頭を縦に振った。
まずはトゲ抜きを栞里に見せてみる。
すると栞里は首を横に振った。
どうやら初めて見るトゲ抜きが恐い様子。
「これはね、とげ抜きっていうんだよ。
これでトゲを挟んで、抜くんだよ。
そうすると、痛く無くなるんだよ。」
栞里は納得したらしく、うなずいた。
そこで栞里のトゲ抜き開始。
ところがトゲが皮膚の下に深く埋れてしまっていて、全く出て来ない。
5円玉を押し当ててトゲの頭を出す…とかも無理。
爪で周りの肉を挟んで、トゲの頭を出そうとグイグイしてみても全く無理。
6分程格闘したが、栞里は興味深い様子で、待ってくれていた。
これだけやって出て来ないとなると、針でつつくしかないかな。
針は危ないので、お昼寝中にやるしかないね。
私は栞里に説明した。
「残念だけど、トゲが出てこないねぇ。
栞里がお昼寝している間に、もう一度やってみるね。」
栞里はうなずいた。
そして何度も「足、足。」と足の裏を指差しながら遊んでいた。
そしていつしか、
お昼寝した。
今のうちに、手早くパパッとやってあげたい。
まずはトゲの入っている部分の皮を、ギュッと少し強めにつまむ。(こうすると、針の痛みを感じにくい。)
そして消毒したマチ針で、トゲの入っている部分の皮膚をチョコチョコッと裂き、トゲの頭が出てきたらトゲ抜きで抜く。
するとトゲはスルリと取れたよ☆
お目覚め後に、
「栞里が寝ている間に、トゲが抜けたよ〜。」
と報告したら、
「パチパチパチ〜!!」
と言いながら、拍手してくれた。
足の裏も痛く無くなったようで、栞里もご機嫌に。
無事に取れて良かったよ〜。
↓クリックしてね


にほんブログ村
>