最近は眠る前に、昔話や創作の物語など、何らかのお話を聞かせてあげている。
本日のお話は「浦島太郎」。
助けた亀に連れられて竜宮城へ行く、あの話だ。
私は何気に、浦島太郎の話を始めた。
むか〜し昔の物語。
あるところに、浦島太郎さんという男の人がいました。
浦島太郎さんが海辺を散歩していると、子どもたちが亀さんをツンツンしており、亀さんは海へ帰れなくて困っておりました。
それを見た浦島太郎さんは、子どもたちに
「亀さんが海へ帰れなくて困っているから、ツンツンするのはやめてあげてね。」
と言って、亀さんを助けてあげました。
すると亀さんは
「助けてくれてありがとうございました、僕の背中に乗って下さい。」
と浦島太郎さんを背中に乗せ、竜宮城へ連れて行ってくれました。
竜宮城はとても素敵なところ。
お魚さんやタコさんやイカさんや、それから綺麗な乙姫様がいて、たくさん踊ったり、美味しいご馳走を振る舞ってくれました。
浦島太郎さんは2泊3日して、そろそろお家へ帰ると言いました。
すると乙姫様が、箱をくれました。
「これは玉手箱といいます。どうか開けないで下さいね。」
浦島太郎さんは、亀さんの背中に乗って、元来た海辺に帰りました。
ところがどうでしょう。浦島太郎さんの家があるはずの場所に、家がありません。
まわりの人たちに聞くと、浦島太郎さんは30年も前にどこかへ行ってしまったよ、と言うのです。
ここで栞里が言った。
「お母さん、早くお話終わって。栞里ね、悲しくなっちゃったの。」
そして目にはたくさんの涙がたまって、今にもこぼれそうになっていた。
私はハッとなった。
浦島太郎はこの後玉手箱を開けてお爺ちゃんになる展開だが、そんな話は悲しすぎて話せない。。。
そこで急遽話を変更。
「大丈夫よ。ほら、浦島太郎さんは何を持っていたかな?玉手箱というのを貰ったよね?玉手箱は、困った時には開けて良いのよ。だから開けてみようか。」
浦島太郎さんが玉手箱を開けると、モクモクと白い煙が出てきました。
そして煙と一緒に、浦島太郎さんの家と、お父さんとお母さんが出てきました。
お父さんとお母さんは、「太郎おかえりなさい!」と言って、浦島太郎さんを抱きしめました。
それからお母さんがご飯を作ってくれました。
それはそれは美味しいご飯でした。
浦島太郎さんは、「竜宮城のご馳走も美味しかったけれど、お母さんが作ったご飯はもっと美味しいなぁ!」と言いました。
おしまい。
栞里は
「箱からお父さんとお母さんが出て来て良かった〜。」
と安心した様子で、その後眠った。
…(^_^;)
随分とお話を変更してしまったけれど、仕方あるまい。。。
それにしても浦島太郎は、なんて辛い話なんだろう。。。
浦島太郎は亀を助けたというのに、竜宮城から帰ってきたら知らない世界に放り出されて、あげくの果てに瞬時に老人にされてしまう。
この話には、一体何の教訓があるんだろう??
浦島太郎は竜宮城で何かをやらかしたのかな??
それとも、もののけの世界には何があっても足を踏み入れるなっていうことなのかしら??
そんな事を考えていたら、私が子どもの頃の事を思い出した。
子どもの頃、母に
「浦島太郎は亀を助けたのに、なんで酷い目に遭わされるの?」
って聞いて、母が困っていたんだったなぁ。
浦島太郎。
子どもには聞かせたくない昔話だわ。。。(^_^;)
▼素敵な育児ブログが沢山紹介されています
