良い目覚めで起きた栞里。
今朝は、幼稚園の夢を見ていたんですって。
朝はご機嫌だったんだけど、昼には栞里が激しい癇癪(かんしゃく)を起こしたよ。
最近栞里は毎日のように
「幼稚園に行ったらね…、」
と話している。
「幼稚園に行ったらね、お母さんがいないから、栞里泣いちゃうかも。
でもね、泣きたくないの。」
そんな事を何度も何度も言っている。
私が
「幼稚園で泣いても良いんだよ。」
と言っても、
「幼稚園に何回も園庭開放に行ってるからね、栞里は泣きたくないの。」
と返ってくるの。
栞里はとても上手に「幼稚園のイメージ」を頭の中で作っている様子で、楽しいイメージもちゃんと作れており、そのイメージを元に、家で毎日幼稚園ごっこをしている。
幼稚園ごっこは、栞里は栞里の役で、私は先生とお友だちの約10人分の役。
栞里は活き活きと
「おはようー!」
と教室に入るところからやっている。
そして歌ったり、踊ったり、給食を食べたり…。
お相手するのは疲れるんだけど、なるべく不安を減らしてあげたいので、可能な範囲でお相手しているの (^_^; )
でも今日は、消化できない不安が爆発してしまった様子。
朝から児童館で遊んで、昼頃に帰宅しまして。
私は早苗をオンブしたまま昼食を準備。(早苗はそのまま就寝。)
そして昼食を机に並べ終わった時に、突然栞里の癇癪が始まったのだった。
「お腹空いたけどご飯なんかいらない〜!」
と叫びながら、冷蔵庫の前でひっくり返り、ままごと道具を投げたり、ベビーサークルを蹴るなどして号泣。
不安という大きなストレスを抱えきれなくなっちゃったんだね。
こういう時は、思いっきり発散させてあげたい。
私はとりあえず怪我が無いように見守る事にした。
栞里は散々わめいて泣いて、ふと、机の上にあるご飯を見た。
そしてお皿に手をかけて…、ひっくり返すのかな…?
…いや、ひっくり返すのは堪えて我慢した。
すごいぞ栞里!イライラの感情に支配されずに、理性が働いたのね!
3歳で癇癪中なのに理性が働くとは、立派なもんだわ。
私はたまに
「お母さんは、栞里の近くにいるからね。」
と声をかけてみたりしたのだが、
「お母さんは喋ってイヤ!」
と言われたので、静かに近くに立っていた。
しばらくして栞里は、
「お母さんは畳に行って」
と言った。
「分かったよ。」
私は畳へ移動。
またしばらくすると今度は
「(栞里が投げたオモチャを)お母さんが片付けて!」
「分かったよ。」
私はお片付け。
今度は
「背中を向けて立って!」
「分かったよ。」
私は栞里に背中を向けて立った。
お次は
「遠くへ行って!」
「分かったよ。」
少し離れて。
お次は
「オンブして!」
「早苗をオンブしてるから、抱っこなら出来るよ。」
「抱っこはイヤ!…じゃあ、近くに来て背中を向けて立って!」
「分かったよ。」
そこで私は栞里のすぐ隣で背中を向けて立った。
すると栞里は泣きながら、私の足の甲をナデナデと触り始めた。
そしてそのまま眠ってしまった。
栞里はいつも早苗の事を気にかけて、イライラしてもなかなか発散できないでいるのかもしれないけれど、今日は早苗が私のオンブで熟睡していたので、少しは発散してくれたような気がする。
初めは怒りの感情が爆発していた栞里だったけれど、最後はだんだん口調も表情も穏やかになって眠ったよ。
そして1時間半後。
起きて、ごはんを食べ始めたよ。
目は腫れているけれど、心はスッキリしたみたい。
美味しい美味しいと言って、モリモリ食べてくれたの。
我慢しすぎず、上手に発散していこうね (*^_^*)
お母さんは受け止める覚悟はできてるよ、どんと来い!