栞里が突然、
「赤ちゃん欲しくなくて生まれちゃったら、どうするの?生まれた子はどうなるの?」
と聞いてきた。
なっ、なんだその質問!?
栞里はまだ幼稚園に行っていないので、私の知らないところでそんな話を聞いてきたという事は無い。
見るテレビも私が把握しているので、テレビの影響でもない。
とすると、一体なんでそんな事を考えたのかな???
そこで栞里に
「なんでそう思うの?」
と聞いてみた。
すると、思いもよらない答えが返ってきた。
「お母さんは前に、赤ちゃんがお腹に来て欲しいなぁ〜って思ってたら、栞里がお腹に来たって言ってたでしょ。
お母さんが赤ちゃん欲しいって思ってたから、栞里が生まれてきて、お母さんも栞里もいっぱい幸せなの。
でもね、もし、赤ちゃんが欲しくないのにお腹にきちゃったら、どうするの?
それで赤ちゃん欲しくないのに生まれてきたら、赤ちゃん可哀想だよね?
そしたらどうなるの?
栞里ね、前からずっと気になってて、それで今聞いたの。」
との事。
…こんな事を3歳の子が考えていたとは…。
正直、驚いた。
そして私はどう答えるべきなのか、困った。
う〜む、3歳の子に、どう答えるのが良いのか…。。。。。
「お母さんは、それはちょっと分からないなぁ。ただお母さんの場合は、赤ちゃん来て欲しいって思っていたら、栞里が来てくれたんだよ。」
「でもさ、もしも今栞里のお腹に赤ちゃん来ちゃったら、栞里困っちゃうよ。」
あぁ、そういう事か。栞里のお腹に今赤ちゃんが来ちゃったらどうしよう…というところから来た発想なのね。
「それは大丈夫だよ。3歳の子のお腹の中には、赤ちゃんは来ないように出来てるんだよ。」
「そうなんだ、良かった〜!
栞里ね、今お腹の中に赤ちゃんが来たら困るな〜って心配してたの。
それでもし、赤ちゃん生まれちゃったら、赤ちゃんも可哀想だと思って心配になっちゃったの。
だって赤ちゃんに、欲しくなかったけどお腹に来たよって言ったら、すごく可哀想だよね。」
…そうか…、栞里は自分の心配だけでなく、架空の赤ちゃんの心配もしていたんだね…。
と、そんな話をしたところで、ふと思い出した。
そういえば私も幼稚園児の頃、「今、お腹に赤ちゃんが来たらどうしよう。そしたら赤ちゃんが可哀想。」って心配になって眠れなくなった事があったっけ。
もしかしたら、多くの幼児がそんな事を考えた事があるのかもしれないなぁ。
そして3歳児は、ものすごく色んな事を考えているという事を改めて知ったし、思い出したよ。
子どもの前で大人がどんな事を話すのか、どんな行動をとるのか、それによって子どもの考え方が作られていくという事を痛感したよ。
そんな本日、早苗が遊び疲れてこんな姿で眠ってる…☆
なんとも可愛い寝姿なのでした♪