栞里は本日、6歳のお誕生日を迎えたよ。
早苗は生まれて、早3年半。
栞里と早苗の姉妹関係は、毎日喧嘩をしつつ、仲直りをしつつ、お互いに大好きだと言っている関係。
早苗が生まれた時は、栞里は2歳5ヶ月だった。
次に第3子である赤ちゃんが生まれてくる頃は、栞里は6歳半。
早苗は4歳目前…という感じになるだろう。
ふと、早苗が生まれた時の、栞里の様子を思い出す。
当時2歳5ヶ月の栞里は、私の想像とは全く違った様子を見せてくれたんだったな。。。
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栞里に赤ちゃんの存在を伝えたのは、妊娠4ヶ月、栞里が1歳11ヶ月の時だった。
どう伝えようか。
これまで親の愛情を独り占めしてきたのに、2人になるんですもの。
栞里に芽生えるであろう「不安な気持ち」が最小限になるようにしてあげたい。
そして、これから生まれてくる弟か妹と良い関係を作れるようにしてあげたい。
そう思い、妊娠が分かった時から随分と考えた。
…なぜ私が兄弟姉妹の関係に気を付けているかというと…。
兄弟姉妹の関係がどうなるかは、親の影響が非常に大きいから。
つまり、親がどういう発言(態度)をするかによって、関係は良くもなるし悪くもなるからだ。
実はね、私自身が子どもの頃、妹に対して良い感情を持っていなかったの。
子どもの頃は「妹がいなくなっちゃえば良いのに」と思っていたし、「ひとりっ子が羨ましい」と思っていた。
何故そんな風に思うようになったのか。
原因は、
「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい。」
とか、
「お姉ちゃんなんだから妹をみていてね。」
とか、母から言われていたからなんだよね。
それで自分でも「お姉ちゃんなんだから、しっかりしなくちゃ!」と思って色々頑張ったんだけれど、私が一生懸命妹の面倒をみても、幼い妹は泣いてしまう事があったの。
そして妹が泣くと何故か私が叱られる。
頑張っても頑張っても叱られるので、「お姉ちゃんって損だ」と思っていた。
「さすがお姉ちゃんね!」
と褒めて貰って嬉しかった事も沢山有るけれど、「お姉ちゃんなんだから…」には、それが帳消しになるくらいの威力があると思う。
そんなこんなであれこれ考えつつ、栞里に赤ちゃんの存在を伝える日がやって来た。
栞里のご機嫌が良い時に切り出した。
「栞里に、お話ししたい事があるんだ。」
「なぁに?」
「お母さんのお腹の中にね、赤ちゃんがいるんだって。」
「赤ちゃん?」
「うん、赤ちゃん。まだこ〜んなに小さいんだけど、赤ちゃんがいるんだって。
栞里は、お姉ちゃんになるんだねぇ。おめでとう!」
「栞里が、お姉ちゃんになるの?」
「うん。お母さんも妹がいて、お姉ちゃんだから、栞里も同じだね。」
「やったー!栞里、お姉ちゃんになる!」
私のお腹が大きくなってきた頃から、栞里は赤ちゃんに
「しおりだよ〜。」
と毎日話しかけるようになった。
そしていつの間にか赤ちゃんは、栞里の声に一番反応するようになった。
私が話しかけても反応が無いのに、栞里が話しかけると、お腹をポコポコ蹴るのだ。
栞里はそれが嬉しいらしく、「赤ちゃん」というものへの興味が出てきて、お人形の赤ちゃん(猫、うさぎ、コアラ)のお世話をするようになった。
そして、いよいよ出産を迎えた。
2013年12月、栞里が2歳5ヶ月の時に、早苗が誕生。
お餅様とバァバと共に、栞里は何度も病院へお見舞いに来てくれた。
なかなかお母さんに会えず、毎日泣いているのではないかと思っていたら、実際は違った。
栞里はとても気丈に、普段よりもお手伝いもたくさんし、過ごしていたらしい。
そして夜中は、「お母さんに会いたい…」と、静かに枕を濡らしていたのだとか。
そんな様子をお餅様やバァバから聞いたので、私は入院中は何度も何度も、日中はバァバに、夜はお餅様に、栞里宛のメールを送った。
栞里が不安にならないように。
赤ちゃんに愛情を取られたと感じないように。
私はひたすら、栞里への愛情をストレートに伝えていた。
栞里は夜、お母さんに会いたくて寂しくなると、これらのメールを何度も何度も読み返していたという。
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そして現在。
栞里にも、早苗にも、「お姉ちゃんなんだから・妹なんだから」という言葉を使わずに、あれこれ言葉を選びながら、子どもたちに接している。
お蔭様で、現在の姉妹関係は良好。
これから赤ちゃんが生まれてくるに当たって、今度は早苗への配慮を欠かしたくないところ。
(栞里はおそらく、現状維持で大丈夫。)
兄弟姉妹の関係は、幼少期の記憶がとても大事だと思うので、しっかり様子をみて、言葉を選んで接していきたいな。
そしてお互いが自然に「兄弟姉妹の事が大好き」と思えるようにしてあげたいな。