愛知工業大学の4年生の授業の一環で各務ヶ原にある
瞑想の森に行って来た。ランドスケープと環境設計の時間
合計3コマを使って半日を費やしての見学ツアーだ。
外部を見学して、会葬のかたがすべて帰る3時ごろ、中の見学をさせていただいた。

里山、池、遠くに見える山、墓地、地面の起伏などとの融合が
思いのほかしっくりきている。宗教的な解釈や感傷的な理解を
したくなる衝動を抑えながらの見学。
一つ目のハコに平面上のゆがみがある。床の大理石の割にもズレがある。
これはいかなる理由か。いかにもスチレンボードの模型を敷地に
着陸させたような床の納まりと、床を裏切るように立つ柱の位置、
そして揺らいだ屋根面。これらはドミノからの離脱を模索するかのようだ。
その過渡期的イメージの中にも、人の最後を受け止める空間の作法を確実に
埋め込んでいるリアリティに感心した。
アスプルンドの森の火葬場、森の墓地を思い出しながら歩いた。

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