30数年前の話し。
上田袋町ストーンは袋町社交会館の2階にあった。「バット」の上、「青い城」のとなり。
緑のリノリウム張りの階段と廊下を歩いて、土曜日の夜に茶色のドアを開けると、すでにお客さんでいっぱい。カウンターの向こうにはマスターが笑い、厨房から栄治さんが顔を出す。ギターブースにはアンプに繋いだハミングバードコピーのギターで玉井が「セクシャルバイオレットナンバーワン」をうたってる。
右手のカウンターの奥にニッカG&Gの並ぶ鏡張りの棚が綺麗で目をひく。浅いコの字型の大理石でできたカウンター。茶色のパイプでできたゆったりとした椅子が10ぐらい並ぶ。左には大理石のテーブルが2つ。それぞれ6人が座れた。テーブルの奥には公衆電話のブースと、物置。一番奥にはトイレがあった。右手の奥は忙しいときには戦場になる狭い厨房。奥の壁には「SOUND of STONE」と書かれたボードが張ってあり、その下には夏になると僕たちをいつも悩ませたクーラーがある。
ぼくは1978年の9月〜1983年の3月までバイトしていた。
(書きかけです)