2011/9/23
第24回京浜急行電鉄(株)社長杯争奪ヨットレース 航海日誌

ホームポートの京急マリーナ主催の親睦ヨットレースに参加しました
京急マリーナが年に一回開催する、京急ヨットオーナー参加のヨットレースです
「la vie de mer」はレースには、年に一回、このレースしか出ません
親睦と言う事も有って、クルージング艇や古い艇にアドバンテージが大きく、普段レースをしない人でも楽しめる設定になっています

マリーナ入りしたのは前日の22日、夜に移動して「la vie de mer」に泊まりました
勿論、夜はちっちゃく前夜祭

翌朝は7時に起きて朝ご飯
艤装を始めて、8時半に出走申告、ゼッケンは2番です
これは多分申し込み順ですね

他の船も艤装に忙しく、いつになく慌ただしいマリーナです

風が強いのでスピンを張れるかわからなかったんですが、一応、スピンも用意しました

ダブルハンドなので、ポールもトッピングもフォアガイも全部セットしておきます
スピンも出しておいて、ハリヤードとスピンシートも左舷にリードしておきます
これがダブルハンドのレース艤装だっ!なんちゃってぇ〜!!

9時半から艇長会議、相変わらず難しい言葉が飛び交っています(笑)

艇長会議も終わって、船も準備でき、下架依頼
でも、順番待ちで11時のスタートに間に合うのか少し不安になってきました

何とか、10時半過ぎに下架、そこからほぼ全速の機帆走でレース海面へ急行
ちょっと焦ります

11時ちょっと前に本部船付近に到着
エンジンを停止して、帆走に
良い風が吹いていて、メインだけでも良く走ります
集合が遅れているのと、上マークの打ち直しで、レースはスタート延期

スタートライン手前を、メインだけで帆走で左右に流します
写真は、師匠のRAIAから撮ってもらいました m(_ _)m
前回は、これができなかったのですが、今回は上手に流せて、ちょっとレース気分♪
考えてみると、ボスも家主も、随分操船が上手くなったものです

11時15分に5分前のピンク旗が本部船に上がり、11時20分スタート予定
P旗が上がり4分前、P旗下がり1分前
各艇がジブを上げだします
「la vie de mer」はダブルハンドでジブを上げると回避の素早いタックができなくなるのと、ファーラーなのでジブの展開が早いので、30秒前になってからジブセット
P旗が下がり、スタート!
少し後ろからのスタートになりましたが、家主的には上出来なスタートでした
スタートラインを切ったのは、11時21分50秒
今日のレースは、諸磯定置網沖から網代沖灯浮標方面の1.4マイル
上下上下の4レグで、最後は流し込み、
風は北北東14-18ノット、波は1m強、ダブルハンドにはちょっときついコンディションです
セイルはメインフル、ジブジェノアでいきました
今考えると、ワンポンとNo.1ぐらいの方が良かったかも知れません
ヘルムがボス、トリムは家主でしたが、ボスはオーバーヒール気味の強いウェザーヘルムで終始苦労していました
スタート後は上マークが見えなかったので、定期的にタックを繰り返して、どんどん上っていきます
3回タックした所で、上マークを確認、位置を合わせて4回目のタック、上マークを目指します
最初のマーク回航を済ませて下りのレグに
風が強いので、下マーク回航でスピンの収納が難しいと判断して、スピンは使わず、クォーターリーで下マークを目指します
2回ジャイブして下マークに向けて3回目のジャイブ
下マークを回航して、再び上り
風が東に回っているので、スターボードタックを長めに帆走りました
2回タックを入れて、上マークに合わせて3回目のタック
上マークを回航し、最後の下りのレグに
ここで、もうスピンの収納の心配をしなくて良いので、急遽スピンを再艤装、スピンアップ
何故か、風が上手く入らす、艤装中にワイルドジャイブ数回
おかげでジブがフォアステイに巻き付き、急遽バウでジブほどき作業
ジブが戻った所で、ジブを収納、本格的なスピンランに
しかしその後もクォーターリーが上手く取れず、なんとなく迷走気味??
ゴールが角度的に良くなった所で、ジャイブ
しかし、何故か風が前に回っていて、殆どアビーム
そのままスピンでアビームで走り抜け、最後は下マークの脇を通過してゴール
ゴールは結構最後の方でした
遠回りをしましたが、早さだけは豪快なフィニッシュだったと思います
ゴール後に沢山の方から、「レーサーの様な見事なスピンランだったね!」と、お褒めの言葉??を頂きました(笑)
因に、風と波でそれどころではなかったので、レース中の写真は1枚もありません!

ゴール後は暫く走り抜けて、落ち着いてからスピン収納
機帆走で、マリーナに戻りました

ゴール直後は失敗箇所が幾つも自覚できていたのでちょっと気落ちしていましたが、でも二人でよく頑張ったので達成感も有りマリーナに着く頃には楽しくなっていました

1時半前に、マリーナに帰港
桟橋に「la vie de mer」を舫って、セールを畳み、ゼッケンを外し...

表彰式とパーティーが3時半からと言う事だったので、船の上で遅めのお昼を食べて、お疲れさまの酒盛りをしました

着順が下と言う事は自覚していたので、後はゆっくりヨットの上で成績発表を待ちます
もっとも、35フィートクラスのレース艇相手に、28フィート/レース年1回艇の「la vie de mer」が着順で上位に食い込める訳も無く、よく頑張ったと思います

時間が少々繰り上がって、3時10分に表彰式スタート
順位は下から発表

飲み物も食べ物もいっぱいのパーティー、美味しそう!
さっき、お昼とビールを飲んだのに....(悔)

で、で、で!何と、レーティングとボーナスとお陰て、何と修正4位!!
これは、予想していなかった好成績です
賞品は寝袋を貰いました

その後のファミリー賞争奪じゃんけんでも、ボスが勝ち残り追加でもう一つ寝袋をゲット!!
でかした!!

寝袋は2つになりました
嬉しいねぇ〜

参加賞やら福袋やらも頂き、結構こまごまと楽しい賞品達
レース的には反省しきりの帆走りでしたが、ふたを開けてみれば予想もしてない4位と言う好成績
とっても楽しいレースでした

さて、こちらが、今回の「la vie de mer」の帆走りの分析
赤い丸がマーク、ピンクの線が、第1レグの上りの風、緑の線が第3レグの上り風
スタート直後から風は既に東に少し回っていて、第3レグでは更に東に回っていました
全般的に、上りはスターボードタックを多めに、下りはポートタックを多めに帆走ると良かった様です
特に第4レグで大きく左海面に出てしまったのはかなりのロスで、もしかしたらスピンを張っていればポートで一直線でゴールできたかもしれません
なので、最後のレグがアビームっぽくなってしまったんですね
翌日にわかったのですが、風見のガイドが回ってしまっていて、ガイドを基準に帆走らせると風が合わない様になっていました
これが原因で、ワイルドジャイブをしてしまたり、4レグの帆走りがおかしかったのだと思います
翌日早速マストに登って修理しましたが、再発防止の為にも接着剤で固定した方が良いと思います
操船のミスとしては、まずはセールのチョイスを間違えました
この日の風でしたら、一つ落した方が良かったと思います
強風のダブルハンドでは、タック後に下側のバウに行ってセイルを中に入れるのが危険なので、一瞬上立てしてセールを入れる様にしてますが、それに失敗して一回ヒーブツーしてしまいました
あとは、4レグの頭のワイルドジャイブ、これは、風見が原因だと思います
そして、4レグのコース取り、これも、風見が原因です
反省点しきりの今回のレースですが、終わってみれば4位で、とっても楽しいレースでした
修正順位では、1位に88秒差、2位に20秒差、3位にはなんと僅か5秒差、と言う出来で、来年は優勝狙いか、と錯覚してしまう程、思いがけない結果でした
因に、3位は我が師匠の船でした
レースは今回が2回目、前回は同じマリーナのレースで16位でしたから、大躍進でした
楽しい一日でした
Miura / Sep. 2011
