蟻が１０ooo！

2004年から書いてきました「蟻が１０ooo！」ですが
本日をもちまして投稿を終了いたしました。
総投稿数 519
総画像数 1482枚

終了の理由は１００MBの容量が一杯となってしまったためです。
・・といってブログをやめるわけではなく、新たにブログを作りました。

新ブログは下記ＵＲＬです。
http://white.ap.teacup.com/formicidae/
今後ともよろしくお願いいたします。

ふと見るとゴミが歩いていた。
正確には、ゴミを背中に乗せた虫が歩いていたのだが
じぃ〜っと見ないと虫とはわからない。

一見、ただのゴミですね。
体長３mmほどで、アリジゴクのような顔をしている。
徘徊しながら他の小昆虫を捕らえて食べる肉食のようです。


アリジゴクはバックしますが、この幼虫は歩くのは前進です。


こちらはご存知のアリジゴクです。
顔つきは似ていますね。

今年のアメイロケアリＱから初ワーカーが誕生した。
羽化したのは２個体だけだが、繭はまだたくさんあるので
年内にはもう少し増えそうだ。

羽化して間もない個体は黄色というより白に近く
石膏の上だと目を凝らさないと見つけにくい。


こちらは少し黄色っぽいので、昨日あたり羽化したのだろう。
越冬までにどのくらいの数が羽化するのか楽しみだ。

同じ頃に寄生したクサアリモドキの方も、もうすぐ羽化しそうだ。
こちらもたくさんの繭があるので一気に増えそうだ。

今日はキイロシリアゲアリの飛行があったようです。
羽蟻が飛来した時間は夜の８時前後でした。

毎年９月の上旬〜中旬にかけて飛行がありますが
今年は少し遅れたようです。


よく見ると、雌は意外と毛深いですね。
事務所の灯火にたくさん飛来してきていましたが
いつもの事務所の裏のコロニーではなく、別の場所から飛んできたようです。


モジモジしていると思ったら脱翅しました。

ここまで観察し、仕事に復帰。
仕事を終えて事務所に戻ったら、机の上に脱翅雌がウジャウジャと･･･。
ちょっと待て！　何もこんなところに集まらなくてもいいだろうに。


とりあえず何個体か確保して、残りは事務所の外に出てってもらいました。
この雌たちも飼育予定ではないので、撮影だけしてリリースしました。
事務所の裏のコロニーは滅んでしまったのか、今年は一度も見かけません。
来年以降、この雌たちが新たなコロニーを作って
また姿を見せてくれることを願っています。

クロナガアリの円筒蟻巣はどうなっているでしょう。
前回から１０日経ちましたので様子を見てみました。

現在の巣は、こんな感じに掘られています。
微妙に形が変わっていますね。
Ａは通路がふさがれ、外へ通じていません。
自分たちでふさいだようです。
Ｃの黒っぽいところが先端部分のようです。


Ｂの部分に３個体の女王がいます。
Ｃの部分に１個体の女王と幼虫たちがいるようですが
砂があってよく見えません。

Ｂの上の広い部屋は空き部屋になっていました。
土ならあまり形も変えずに巣が掘られていくでしょうが
砂の場合、乾燥すると崩れやすいこともあり
湿度によって形が変わるようです。
自動給水器を設置した方が良さそうです。
アイデアを練ってみます。

今年採集のトビイロケアリ脱翅雌です。

これがコロニーのすべてです。
採集して石膏蟻巣に入れ、今日まで何もしていません。
餌などあげなくてもこれだけの子育てをする体力には脱帽ですね。

トビイロシワアリです。

ポテトチップスに集まっています。
落としてから一晩たったら集まっていました。


チップスを食べにきているというより、油を舐めにきているようですね。

クロヤマアリも様子を見に来ていました。
へっぴり腰で恐る恐る触覚で触って「こりゃだめだ」と言わんばかりに
慌てて触覚のお手入れをして帰っていきました。
このチップスはガーリック風味なんですが
トビイロシワアリには関係ないみたいです（笑）

エゾアカヤマアリです。

昆虫ゼリーをベースに作った餌に群がってます。
不断給餌しているが、餌を入れたとたん、いつもこんな感じ。
どこで消費してしまうのか不思議なくらいよく食べます。
この時期は秋の昆虫が多いので、昆虫も放り込みます。
昆虫もきれいに食べてしまい、わずかに残骸がでる程度。
セミとかバッタ類は大好物のようです。


身繕いの最中です。
前脚の脛節（けいせつ）と付節の間接部分で触角を綺麗にするんですよ。


餌交換してます。
この個体は頭部と胸部背面、それに脚まで黒いですね。
色的にはツノアカヤマアリのように見えますが
これもエゾアカヤマアリです。
色の個体差はけっこうあります。

円筒蟻巣のクロナガアリの様子です。

絵に書いたような立派な巣になってきました。
掘ったり埋めたりしながら、だんだん形が決まります。


Ａの部分に女王が３個体います。
前蛹と蛹が主に置かれているようです。


Ｂの部分には女王が１個体いて、卵と幼虫があります。

まだタネは与えていませんが、去年のタネが少し蟻巣内に残っていて
それを見つけて食べているようです。
今年ももう少しするとカゼクサが実をつけます。
カゼクサが登熟したら採取してきて与えます。
タネを運び込むようになると部屋割りができてきますから
観察は更に楽しくなります。

クサオオアリの雌です。

体長は９mmで、ヨツボシオオアリの雌とよく似ていますが
腹部に斑紋はなく、代わりにご覧のような縞模様がある。
綺麗な艶です。


写真の角度が悪く微妙にしかわかりませんが
頭盾前縁の中央部に凹みがあります（矢印）
この凹みがクサオオアリ亜属の特徴です。
ウメマツオオアリ亜属も同じくらいの大きさですが
この部分に凹みがありません。


胸部には立毛がないか、あっても数本。
ワーカーは前脚腿節の幅が顕著に広いですが、雌は幅広くありません。


卵は少し湾曲した細長い形です。


有翅雌の翅は若干の褐色で、矢印の黒い点が印象的。
採集した方の情報によれば、飛行時期はイトウオオアリと同じで
夏の夜に灯火に飛来したそうです。

産卵は始まっていますが、どのくらいの越冬幼虫を育てるのか
これからが楽しみです。
同属のヨツボシオオアリと比較飼育してみます。