亜高山帯のムネアカオオアリです。

カラフトクロオオアリだと思って採集した個体だが
強い日光下でよくよく見ると、腰の辺りがわずかに赤っぽい気がする。
それに、腹部の形状がカラフトクロオオアリとは違うので
たぶんムネアカオオアリの黒化個体であろうが、決め手にかける。

驚いたことに、同じ場所に2個体が一緒にしていた。
このままQ2で生活するつもりだったのだろうか。
経過を見守りたい。
1枚目の写真の個体も2枚目の写真の個体も、総体的に黒っぽい。
標高の高い地域に棲むムネアカは、黒化する個体が多い気がする。
このような個体から生まれてくるワーカーはどんな色になるだろう。

いつみてもムネアカの女王は貫禄があり綺麗だ。
ほれぼれする美しさに、思わず見惚れてしまう。

どこぞかで採餌して、お腹いっぱいになって帰ってきたワーカー。

巣口は生きているツガの樹にあった。
カラフトクロオオアリと同じように、樹洞部分を利用している。
ムネアカオオアリとカラフトクロオオアリは共通点が多く
生活史も似ているようだ。
両者を比較して調査してみたいが、とても手が回らない。

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