筆者は高校1年生の終わりころから、それまでビートルズ一色の音楽趣味から、いきなりプログレッシブロックへと脱皮して、PFMについても少なくとも高校3年時にはアルバム1枚を持っており、聴いていました。
PFMの他のアルバムにはあまり手を出すことなく、その後、現在に至るまでほんの数枚を聞いていたくらいでした。
ところがつい最近になって、何かのきっかけで、彼らの英語バージョンのアルバムにO-Yam-Tsu-Miと日本の神の名前を歌った歌があることを知ったのです。
それがこのThe Mountainです。山をテーマにしており、日本の山の神の名前として、大山祇神を登場させています。
英語版の歌詞は独自に、ピートシンフィールドが作ったようです。ピートは、初期のキングクリムゾンやロキシーミュージックの作詞担当者として、活躍した人物です。 セリーヌディオンの曲の作詞も担当して、爆発ヒットしたようです。
歌詞自体は前半は、突飛なイマジネーションで作り上げられた世界観で、よく意味の分からないものとなってはいるものの、最後を読むとどうやら自然破壊をテーマにしているようで、 大山祇は苦しみ悶え、滝は泣いている、とあり、滝も登場するので、どうしても瀬織津姫を連想してしまいます。不思議です。
高校時代から現在まで愛聴するプログレッシブロックの作品の中には人類の歴史や文化、政治、戦争と平和をテーマにするものなども多く、サウンドが技巧的で複雑でありながらも壮大なスケールを持っていたり、聞き飽きることのない美しいメロディ展開が変拍子のリズムの上に構築されていたり、最新のミュージックインストゥルメンタルを駆使して(シンクラヴィアに至っては、あらゆる音を創造できる楽器という範疇で収まらないものまであります)、心を揺さぶるような感動的な作品が多くあります。(もちろんすべてではありませんが。)
瀬織津姫のご一族の大山祇神の御名が歌われるこの曲、ぜひ、アルバムごと、お聞きください。
日本の神のこともしっかりPFMのメンバーにも教えてあげなきゃ!
Red Bellows of flame have blackened my stones
Convulsing my frame and cracking my bones
Hell's dragons of steel who roar in their chains
Crawl into my caves to suck out my veins
I've split the sky ten million years
And I've been called a hunderd different names
I know the stories of the wind
I've argued with the thunder and the rain ...
Till eagles flew from Urizen
Revealing how my mother's
Face was horribly changed
By the apes ...
Where once shepherds dined the diamond
Worm screams
The ash of my pine is choking my strams
"O-Yam-Tsu-Mi"* I invoke your name
But "O-Yam-Tsu-Mi" lay broken and ill
By the plight and the pain of his mountains
And hills
By his waterfall weeps
Once again ...
* Ancient Japanese God of Mountains
だが大山祇は病で倒れてる
かの山々と丘陵が苦しみ悶え、
かの滝が泣いているからさ
再び...
But "O-Yam-Tsu-Mi" lay broken and ill
By the plight and the pain of his mountains
And hills
By his waterfall weeps
Once again ...