こどもたちへ

2007/10/21 | 投稿者: KINOSHITA

 子供用のピアノ曲を書くのは簡単そうで、実はなかなか難しいです。もちろん陳腐〜な曲なら簡単でしょうが、調号は3つくらいまで、臨時記号も少なめに、跳躍も少なめに、1オクターブも使わず、わかりやすく、しかも作曲家の個性をきちんと入れて、みんなに愛される魅力的な曲、といったら至難の業です。特に転調と変拍子が大好きな私にとっては、かなりの苦行です。

 でも毎年一回、作曲家協議会という団体の委嘱で一曲子供のための曲を書かなくてはなりません。
たまに連弾の委嘱がくると音をたくさん使えるので楽なんですが、今年はソロなので少ない音でいい曲を書くべくがんばりました。毎年〆切直前に無理矢理書くのでは脳がないので、去年からテーマを決めて「絶滅してしまった動物」を特集しています。ちょっとテーマ暗かったですかね?
 去年は「モア」今年は「クアッガ」というちょっとマニアックな動物がタイトルになっています。そのうち「ドードー」なども登場させたいと思っています。曲を弾きながら地球環境を考えましょう、ってわけでもないですけど、テーマが一貫していると特に子供向けの曲はまとめやすくなります。
 ちなみに「クアッガ」というのは、ものの本によればシマウマそっくり、でも縦縞が入っているのはからだの半分だけ、あとの半分は無地という動物で、砂漠を一列になって延々と行進し時々「クアッガ」と啼いたようです。ほんとにそんな動物いたんでしょうか。

 この曲は11月10日(土)午後2時から紀尾井ホールで開催される「こどもたちへ」というコンサートで初演されます。というか私が自作自演します。このコンサートは「作曲家協議会所属の37人の作曲家による自作・自演ピアノ・コンサート」というタイトルなので、いやでも自演せねばなりません。
いい歳をした作曲家たちが、こどものための曲を大まじめに緊張して弾く、という少々変わった趣向のコンサートですが、興味がおありのかたはぜひお出かけ下さい。三枝成彰会長も自演なさいます。

 招待チケットが数枚手元にありますので、ピアノの先生をなさっている方、お子さんとご覧になりたい方がおられたら、親子チケット(お子さんは小学生に限ります)さしあげます。ご希望の方は
公式サイト(ブログの左上からリンクできます)からメールで「こどもたちへ」親子チケット希望と書いてお送り下さい。

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2007/10/23  2:28

投稿者:KINOSHITA

この曲は歌曲として案外多くの人が歌っています。いろいろ聴いてみて、自分の好きな演奏を探すのも一つの手です。
可愛らしい曲だからといって、子供っぽく歌うのは、あまりお勧めしません。
やなせたかしさんの詩はおとなの童謡ですから、大人の洒落た演奏なさってみてください。
ぜひ表情豊かに。

2007/10/22  13:43

投稿者:悩める豚

はじめまして。最近、木下先生のブログを知り、はまっています。昨年、とあるアマチュアの合唱祭(コンクール形式)に審査員として来てくださっていた先生を拝見し、「世の中、なんて不公平なのか…。あんなに美しく、才能があって…」と…一度でファンになりました。先生の作品もとても好きです。今日は、大変失礼とは思いつつ、なんとも図々しく、先生にアドバイスをお願いしたく、このコーナーをお借りしました。今、合唱団で「ロマンチストの豚」の練習をしています。(女声3部)が、曲想や解釈、テンポのゆれなど、「かわいく?」「リズミカルに?」「表情豊かに歌ってもいいのかな?」…いろいろな思いで、定まりません。歌い方のアドバイスや作曲家としての思い、注文など、なんでも結構です。どうか、教えていただけませんでしょうか?曲が仕上がらず路頭に迷っております。

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