『らくうた』第三回演奏会

2011/2/9 | 投稿者: 木下

 6日の「らくうた第三回演奏会〜木下牧子の世界Vol.2 With Orchestra」は無事大成功で終わりました。「らくうた」という合唱音楽を愛する人たちが手弁当で企画し開催してくれたコンサートで、これほどの大規模で質の高い演奏を聴かせてくれるとは本当に驚きでした。合唱とオーケストラという組み合わせは、両方共プロでもなかなかバランスが決まらないものですが、今回合唱の人数は決して多くなかったものの密度が濃く、重厚なオーケストラとのバランスがぴったり決まり、渾然と響きがミックスされて素晴らしい音響となりました。しかも歌詞もよく聞こえてきました。

 「らくうた」の皆さんの実力と情熱によるものですが、月一度2年に渡って彼らを導き根気よく音楽を作り上げてくださった本山秀毅さんの指導力と音楽性には脱帽です。共演した九州大学芸術工学部フィルハーモニー管弦楽部とOBの皆さんの演奏がまた素晴らしかった。プロオケだと練習時間が少ないし、アマオケだと技術が…となりやすいのですが、ここは技術があり練習にも熱心に参加してくれて「らくうた」にとっては最高のパートナーとなりました。ホルン、低弦、木管といった鬼門となりやすいパートに音楽性のある上手いメンバーが揃っていたのもオケが充実した要因かもしれません。

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指揮:本山秀毅 合唱:らくうた
オーケストラ:九州大学芸術工学部フィルハーモニー管弦楽部 & 0B

 プログラムはオープニングがアカペラ曲「祝福」、第1ステージはピアノ伴奏による組曲「方舟」でした。これらは「らくうた」の皆さんがずっと歌い続けてきたナンバーで、安定感のある歌心に溢れた演奏でした。私の曲はハーモニーが重要なのですが響きも豊かで、「木馬」や「夏のおもひに」のフレーズの歌わせ方も絶妙でした。大学生に書いた組曲ですが、改めて聴いてみるととてもクラシック歌唱的な長いフレーズが多く、音楽は大人向けなので、こうした上手い大人の合唱団の演奏を若い方にも聴いてもらいたいなと思いました。

 第2ステージは合唱とニ管オーケストラのための「邪宗門秘曲」。オリジナルはピアノ伴奏ですが、当初からオーケストラ伴奏にいつかしようと思っていたものです。その後、私の作品個展で一管オケ伴奏版を作りその演奏はCDにもなっていますが、一管編成にしたのは単に経済的な理由で、いつかニ管編成に直したいと思っていました。ようやく願いがかないました。それも北原白秋の詩にふさわしい福岡で初演できたのは嬉しいことです。単一楽章形式で12分の長きに渡って延々と盛り上がる曲なので、合唱にとっては体力的に最もきつい作品で、練習ではいろいろ苦労があったようですが、本番では本山さんのリードが素晴らしく、曲の構成がくっきり浮かび上がった完成度の高い音楽となりました。2管版を作った甲斐がありました。

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ゲネプロ終了後、出演者全員で。

 第3ステージは「光はここに」全6曲のオーケストラ伴奏版初演。オリジナルはパイプオルガンで低音域の充実が大切なため、オーケストラ編成は「邪宗門」と同じ2管編成ながら、トロンボーンとチューバも加わっています。日本語によるレクイエムということで立原道造の美しい6編の詩を、暗闇から光へ向かう魂の救済の音楽となるよう配置した作品です。暗い緊張感をもった一章、明るく軽快な二章、おだやかな三章(この章のみアカペラ)、内なる葛藤を描いたドラマチックな4章、暗闇から光へ向かう5章、そして光の降り注ぐ6章という構成です。パイプオルガン版も自分ではとても好きですが、オーケストラ伴奏版だと更に色彩的、立体的になります。

 「邪宗門」ニ管オーケストラ版、「光はここに」オーケストラ伴奏版、ともに今回のらくうた演奏会が初演となります。こんなに充実した形で初演していただけて、作曲者としては本当に幸せです。やはり合唱とオーケストラの組み合わせは最高です。アクロス福岡は新しく美しく大きいホールで、いっぱいにお客さんも入ってくださって最高の演奏会となりました。「らくうた」の皆さんの企画、行動力に心から感謝します。
 
 ちなみに今後は「邪宗門秘曲」「光はここに」共、カワイ出版でパート譜レンタルができますので、演奏したいと思う皆さんはお問い合わせになってみてください。



2011/2/10  9:08

投稿者:アルト陽ちゃん

木下先生 本当にありがとうございましたハートx2演奏会は歌いながら感動が込み上げ、今もまだ余韻に浸っています♪
素晴らしい時間を共有できた事 本当に幸せでしたハートx2
立ち位置がセンターだったので 幸運キラキラにも集合写真は 牧子先生のお隣りでしたハートx2ハートx2宝物ですハートx2

木下先生 本山先生 谷口さんご夫妻 らくうたの皆様 本当にありがとうございましたハートx2

2011/2/9  23:19

投稿者:らくうた♪谷口家♪

木下先生、この2年間、本当にどうもありがとうございました。
いや、先生とは第1期のときからですから、この5年間ですね!
オープニングの「祝福」から、「光はここに」の終曲「アダジオ」まで、
祈りを込めて歌わせていただきました。
すばらしい曲たちを創って下さったこと、感謝の念に絶えません。
歌い手としても、本山先生の熱いご指導と、要所要所で来て頂いた木下先生の的確なアドバイスで、
とてもとても贅沢な2年間と本番の2時間を過ごすことができました。
本当に楽しかったです(^^)
お忙しい中、何度も何度も福岡に足を運んでいただいたご恩を、少しでもお返しできたのなら幸いです。
らくうた、力を溜めて、またお目にかかりたいと思っております。
その節は、どうぞまた一緒に遊んで下さいませ。
まだまだ寒い日が続きそうです。
どうぞご自愛くださいますよう、益々のご活躍をお祈りしております。

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