光はここに

2011/10/13 | 投稿者: 木下

 『ひかりはここに』全6曲のオーケストラ伴奏版をYouTubeにアップしました。ツイッターだとボタンひとつで貼ることができるので、すでに貼ってあります。肝心のブログに載せるのが遅くなってしまいました。

 この作品はもともとパイプオルガン伴奏がオリジナルですが、パイプオルガンというのはホールごとに構造が全然違って相当やっかいな楽器です。出版譜(カワイ出版)では委嘱初演の松本市音楽文化ホールのオルガンに合わせてストップなどの指定をしていますが、それが他のホールのオルガンにもそのまま使えるかというとそうでもないんですよね。

 ストップの指定ができないと、結局楽譜で奏者に伝えられるのは音程だけになり、肝心の音色設定はオルガニストに任せることになります。でも日本のパイプオルガン奏者は新作の音色設定にあまり慣れていない人が多く、合唱の伴奏などは特に全体におとなしい柔らかい音色でまとめてしまいがち。おまけに合唱とパイプオルガンは音量バランスをとるのが難しいのに、本番のホールのオルガンを使えるのは演奏会当日か、よくて前日。なのでオルガン伴奏作品の初演は大変スリリングなことになります。

 この作品の初演の折には、松本市音楽文化ホールのオルガン設置20周年という委嘱だったこともあり、指揮の中村雅夫さんとホール専属オルガニストの保田紀子さんに全面的にご協力いただき、作曲前に実際松本まで出かけてオルガンを眼の前で弾いていただいて楽器の特徴をつかんでから作曲しましたし、ストップ指定も保田さんと何度もご相談して決めています。また中村さんには初演前の忙しい中、オルガンと合唱の音量バランスに充分時間を費やしていただいたので、とてもいい初演になりました。

 でも再演は関わることはできないので、それぞれのホールのオルガニストの方の判断にお任せするしかありません。その点で、作曲家にとってはオルガン伴奏よりオーケストラ伴奏のほうが心理的に全然楽。(もっとも演奏団体の負担はすごいことになりますが…。)

 それで、今年の2月、福岡の企画・演奏団体「らくうた」が、オーケストラを使った私の作品コンサートを企画してくださった時「光はここに」2管オケ伴奏版を作りました。指揮は本山秀毅先生、合唱はらくうた、オーケストラは九州大学芸術工学部フィルハーモニー管弦楽団&OBの皆さんです。忙しい中、合唱の皆さんもオケの方々も本当に熱心に練習してくださって、とてもいいオケ版初演になりました。企画の皆さんのご苦労は大変なものだったと思います。今更ながら深く感謝したいと思います。
全曲だと30分近くなりますが、お時間のある時聴いて頂けたら嬉しいです。

 この曲を演奏なさるオルガン奏者の方にも、オーケストラ伴奏版はレジストレーションの参考にしていただけるはずです。そういえば「鴎」にもオルガン伴奏版がありますので、演奏の際はぜひ2管オケ伴奏版を参考になさってください。

 説明だけで相当長くなってしまったので、音源のアップは次から。 



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