音楽博士

2007/7/11 | 投稿者: KINOSHITA

 昨日は友人の声楽家・佐竹由美さんの東京芸大博士課程最後の発表会が芸大奏楽堂(芸大内にある新しいほう)で行われたので聴いてきました。佐竹さんといえばクリスタル・ヴォイスで古典から現代まで幅広く歌いこなす人気ソプラノですが、最近は芸大の博士課程でコープランドを中心に20世紀アメリカ歌曲の研究もなさっていて、昨日の演奏会はその集大成として、コープランドの代表作「エミリー・ディキンソンの12の詩」を中心としたプログラムでした。

 この歌曲集は名作の誉れ高いけれど、技術的に難しいのでなかなか本当にいい演奏に巡りあえません。曲って本当に良い演奏がされたとき初めてその真価が伝わると思うのですが、きのうの佐竹さんの演奏ではこの曲集の奥深さがひしひしと伝わってきました。こんな素晴らしい作品集だったんだということを再確認しましたね、コープランドの音楽も、ディキンソンの詩も。
 英語と音楽が自然に密着し、一曲ごとに表現や色彩が見事に切り替わっていく素晴らしい演奏でした。ピアノの奥千歌子さん(これまた素晴らしい!)との息もぴったりでした。彼女自身が数年前に歌った演奏より更に数段進化していて、芸術家がひとつの作品を熟成させ表現を高めていく過程を目の当たりにして、友人だけど聴きながら衿を糺すような気持になりました。こういう演奏に立ち会えて幸運でした。

 素晴らしい演奏を聴いたらそのまま帰るのが惜しくなり、乗り換えの東京駅で降り大丸デパートの三省堂書店で本を購入、併設のカフェでコーヒーを飲み本を読みつつ演奏会の興奮を静めました。
それでもまだ興奮していたらしく一番上等な傘をどこかに置いてきてしまいました・・。

写真は懐かしい東京芸大音楽学部入り口。

クリックすると元のサイズで表示します

人気blogランキングへ



2007/7/12  0:18

投稿者:IS@長崎

はい、お気になさらずに。気長に探してみます。

CD「虹」購入致しました。
「いつからか野に立つて」やっと聴けて嬉しいです。

2007/7/11  23:39

投稿者:KINOSHITA

エミリー・ディキンソンは詩集も研究書も図書館に必ず数冊は置いてありますね。イギリスのクリスティナ・ロセッティとよく比較されます。

トレディッチの「Final Alice」・・ごめんなさい全然聴いたことありません。

2007/7/11  18:40

投稿者:IS@長崎

サイモン&ガーファンクルの「夢の中の世界」という曲のなかに「君はエミリー・ディキンソンを、僕はロバート・フロストを読んでいる」という歌詞があります。(もちろん英語で)
きっと、米国を代表する詩人なんだろうなあと漠然と思っていました。
数十年ぶりに、その名前を聞いた気がします。

ところで、「不思議の国のアリス」を書かれた木下先生はアメリカの作曲家でトレディッチという人の「Final Alice」という曲をご存じありませんか?
どう検索しても見つからず…気になる曲なんです。

コメントを書く

名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL