瀬山詠子歌曲ゼミナール

2007/8/19 | 投稿者: KINOSHITA

 きのうは、幡ヶ谷の「アスピア」内のホールで、日本歌曲界の第一人者・瀬山詠子先生の歌曲ゼミナールがあったので出掛けてきました。もともと瀬山先生が東京芸大で大学院生対象に行っておられた日本歌曲の講座ですが、退官後名誉教授になられても教えを請う人々が多かったたため、ゼミナールという形式で一般にも門戸を開いてレッスンなさってます。

 山田耕筰から時代順にいろいろな邦人作曲家の作品を対象にレッスンを行っておられるのですが、今期は「三善晃・木下牧子作品」が対象で、大勢の方が私の曲を取り上げて歌って下さるとのことで見学してきました。まあゲストのようなものですが、ほとんど発言することもなく、ずっと興味津々で聴講してました。作曲家にとって「発声」は管轄外ですが、自作の歌曲指導を頼まれたときは避けて通れない「鬼門」です。日本語のスペシャリスト・瀬山先生のレッスンは作曲家自身にとっても発声、音程、日本語の発音、音楽のフレーズとの密接な関係を再認識する上で大変勉強になりました。

 とにかく密度が濃く素晴らしいレッスンなんですが、非常にきびし〜!私が受けたら泣いてしまいそうです。さすがにレッスン受講の皆さんは先生の厳しいチェックを即座に理解して、どんどん演奏が充実していくのはさすがでした。それにしても午後一時から5時まで、6人の受講者にあれだけ全力で親身の指導をなさる先生の音楽に対する情熱は本当に凄い。

 レッスンのあと先生と世話係の方と三人で神保町に移動し、おいしい中華をご馳走になりました。私は何もしなかったんですけどね。歌曲に関する興味深いお話や、今は亡き私の師・石桁真礼生先生の思い出話など、紹興酒をいただきながら楽しい時間を過ごしました。瀬山先生ってレッスン以外はとても気さくで優しい方なんです。

日本歌曲に本気で取り組みたい方には「瀬山詠子ゼミナール」(最初は受講でなく聴講のほうが・・)お勧めです。とっても厳しいけれど上達間違いなし。
 
写真は隠し撮りしたレッスン風景。

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2011/10/17  17:03

投稿者:TOM

30年ほど前に三善さんの「白く」を試験で演奏するために何度もレコードでききましたが、あんな難しいものでもこなしてレコードにする力は並な方ではないと思いました。ご存命でしかもまだまだ公開レッスンなどしているようなので感激いたしました。

2007/8/26  14:21

投稿者:猿

演歌も同じですよ。美しさの問題でしょうか。

2007/8/20  23:31

投稿者:KINOSHITA

聴講も緊張しますけど、勉強になります。
瀬山先生のレッスンを受けると
日ごろ日本語の歌を歌うとき、いかに何も考えずに
無意識に歌っているか思い知らされます。
しゃべる日本語と混同しやすいので
無意識に歌うと発声がのど声になってしまうし。
良い発声に、美しい日本語を自然に乗せる
というのがいかに大変なことか・・。

2007/8/20  8:22

投稿者:Tsubomi

瀬山先生の日本歌曲のCDを聴いたことがありますが、ピーンと張り詰めた一本の糸がときにふっと緩んで優しくなって、聴くこちらも背筋をシャンとして聴かなければいけないような気がしたのを覚えています。
自分ではそんなふうにとても歌えないけれど、ぜひ聴講してみたいです。

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