「2009 Recording Diary 14」
僕らソングライターは、
「言葉とメロディを伝える」ということと共に、客観的にも色々なことを考えながら、
音の構成やテンションや質感を固めてゆく。
ここで一点触れたいのだけれど、好きな曲をカバーして歌うのと、自作の曲を歌うのでは
全くの違いがある。
カバーはもとの詩、そしてメロディありき。だからそれに近いもしくは、
それに真逆の個性がだせれば、面白みがでるかは別として、演奏自体は成立する。
しかし、自作の曲は、そうはいかない。
何を発信し、つたえるのか、そこに併行させるメロディを一から構築せねばならない。
つまり全く、発信する表現に違いがあるのだ。別に偉いというわけではないんだけど、
土壌やそこに張り出す根は全く違うものがある。
ソングライターは言葉を探し、メロディをさがし、その先端で発信することを考えている。
2ミックスも終盤。
2ミックスとは、各曲、歌や色々な楽器が入っている沢山のトラックをまとめること。
通常ステレオというのはLRの2トラックで音がでている。
要するにこの2つに音をまとめるということ。
これはソングライターの直接的な責務ではなく、通常プロは、エンジニアおよび
プロデュースする人のやることである。
しかし自主制作レベルでは、ほぼ全部の作業に関わることは常である。
ミックスも本当の微調整の段階まできた。
スワエンジニアとあと1日、トータル調整をやって終わりになるものと思われる。
アルバム作りは、自分の限界を知らされることもあるけど、積み重ねてきた最終形は、
達成も待ち遠しい。その先に何があるかはまだ何もわからない。。。

0
投稿者: Hideki Matsushima
トラックバック(0)