時計草

2008/6/18 | 投稿者: huamiee

時々ご来店くださる、ご年輩のご婦人がいらっしゃいます。
入院中のご友人に髪留めをプレゼントされるため、
お見舞いの前にお立ち寄りされるのです。

「年をとっても、病気になっても、女はきれいでいたいのよ」

「入院してると着るものやお化粧が楽しめないから、
             せめて髪でおしゃれさせてあげたい」

「喜こんでくれて、
      次はこんなの買ってきてって催促されちゃったわ」

「つけてたら、かわいいっていわれるもんだから、
          みんな入院仲間にあげちゃったんだって。
だから、また新しいのを買っていってあげないといけないの。」

そうおっしゃいながら、お友達のために髪留めをお選びになる時間を
私もご一緒させていただいてました。



今日のご来店はいつもより遅い時間帯でした。

すこし間をおいてから、口を開かれました。

「あのお友達、先日逝ってしまいました。」 と。



私はお会いしたこともない方だけれど、
とっても淋しい気持ちにつつまれました。

もう、自分が自分でいれる時間がわかってるから、
ほめてくれた人に差し上げたのでしょう。

ヘアピンはきっとその方の想いも乗せて、別の女性たちに
もらわれていったのでしょう。


しょんぼりしていると、そのご婦人がおっしゃいました。

「そこに時計草という花が咲いてるの。私も去年見つけためずらしい花よ。時の記念日に近いこの季節にしか咲かないの。一緒に見に行かない?」

「百聞が一見にしかずよ。さっ、そこだから!!」

ちょっとだけ店を離れ、ほんとにすぐ近くの邸宅のお庭の柵から、
美しい花が顔をだしていました。
まさに時計・・・。静かに凛としてそこに咲いている、
その繊細な美しさに見とれました。

なんだか、人間としてこの世に生まれて、
それだけで宇宙規模レベルでものすごーくラッキーなことなのに、
「毎日モリモリ生きてやるぞっ」て意気込みもなく、
ただ日々を当たり前のように、しなければいけないことに
追われつつ、流される感じで生きているけれど、
今日は思いがけず、深い思いを体感する一日となりました。

自分の与えられた時間を悔いなく生きて、
「あのばあちゃん、おもろい生き方してた」って、孫に
いわれたら最高だな〜。

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                         時計草
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2008/6/19  14:48

投稿者:huamiee

深い・・・深いね。
さんま氏の「生きてるだけで丸儲け」に匹敵するね。

地球が一回転する間に、どれだけのことが
できるだろうか。
地球が太陽を一周する間にどれだけ成長できるだろうか・・・。

しかし、以前君に
「生き急ぐな!」と言われたことがある私。
そのとき、はっとしたわ。

ひとまず、
「昨日より今日のほうがいけている」
を柱として生きようと思います。




http://www.huamiee.jp

2008/6/19  8:40

投稿者:スーリヤ

以前たまたま読んだ言葉


「あなたが空しく生きた今日は、昨日死んでいった者が、あれほど生きたいと願った明日」


韓国の小説の中に出てくる一節らしいが。
結構ずぎゅーんと来たね。


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