ピーンと空気まで凍てつくような、北の冬だから生まれたお話、という気がします。以前、みかさんが掲示板に書いてくださったように、凍りつくような(北海道では「しばれる」、と言います)夜には、星や月の光が、とてもまっすぐに降り注ぐのです。
「星のひとみ」岩波世界児童文学集のものは、丸木トシさんの挿絵で、シンプルだけどとても雰囲気のある、しかも可愛らしい絵です。
絵本は、おのちよさんの挿絵のものを持っています。@odo6さんがご覧になった絵本は同じものでしょうか。色彩も意匠もとても美しい絵です。(ただ、衣服や室内の誂えが、なんとなくロシア風な気が。。。)
訳は同じ万沢まきさんですが、絵本の方はやや短い抄訳になっていて、いわゆる差別的な表現(作者のトペリウスが差別的だったのではなくて、作中の意地悪な女の人の言葉など)を削っているようです。
http://white.ap.teacup.com/kantele/