
サーミの姉妹、UlslaとTuuniのAngelin Tytot、1993年の2nd.アルバム。伝統的なサーミの歌唱・ヨイクと、フォークソング風のオリジナル曲が収められていて、エキサイティングだったり、何かを静めるようだったりする二人の声と、サポートのAlfredのアコースティックギター、片面太鼓を使ったサウンドも心地よい。ちなみに、バンド名はこの頃の「アンゲリの少女たち」という名前から、今では単に ”Angelit” となっている。
ヨイクは、対象を歌うのではなくて、対象に歌う、という表現をするという話を聞いたことがある。例えば誰か亡くなった人のヨイクであれば、その人のことを歌うのではなくて、その人に歌う、ということ。鳥のヨイクであれば、鳥のことを歌うのではなくて鳥に歌う、という言い方をするのだそうだ。そして、歌詞のない(わかりやすく言えばハミングのような)ヨイクであっても、それが何に歌っているヨイクなのかは、多くのサーミの人にはわかるのだという。
アルバムタイトル「Giitu」は、サーミ語で「ありがとう」。
2005年も今日で終わりです。今年も、たくさんの方にいろいろな場面でお世話になり、力をいただいて、一年を終えることができました。
本当にありがとうございました。
新しい年が、穏やかな良い年でありますように。

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