「RAUMAが第2回国際カンテレコンペティションで2位を受賞しました!」
kantele
フィンランドのTampereで2013年5月25日、26日に開催された第2回国際カンテレコンペティションにおいて、嵯峨治彦(馬頭琴、喉歌)とあらひろこのユニットRAUMAがプロフェッショナル部門の第2位と、マルティ・ポケラ賞を受賞しました!
2年ごとに開催されるコンペティションの、第2回となる今回はアンサンブルが対象。たくさんのカンテレ奏者が集まる機会を楽しむつもりで参加しましたが、受賞はやはりとてもうれしいです。
審査の講評や、聴いてくださった方のコメントが、私たちがRAUMAの音楽をつくる上で意識している点をとても繊細に聴き取り、評価してくださったのがとてもうれしい。
プロフェッショナル部門は、自分たちの出演直後のほかは大部分の演奏を聴かせていただきましたが、多様な表現や形態があり、素晴らしい演奏ばかりでした。
カンテレだけのアンサンブルはもちろん、カンテレとハープ、バグパイプ、バンジョーなどいろいろな楽器との組み合わせもあるなかでの受賞で、ものめずらしさからではなく音楽を評価していただいたのだと素直に思えることも、うれしさの理由のひとつです。
そして、授賞式に先立って行われたファイナルコンサートの大きなステージで、子供たちの可愛らしいカンテレオーケストラ、卓越したテクニックの若手のクラシック・カンテレデュオの演奏と並んで、3組の演奏者のひとつに選んでいただき、たくさんの観客・カンテレ関係者に聴いていただいて大きな拍手をいただいたのも、ほんとうにうれしいことでした。

これまでRAUMAの活動、あらひろこの活動を支えてくださった皆様に、あらためて、心から感謝いたします。ありがとうございました!

各コンペティション会場へのルートを示すかわいい紙の花。青い花がプロフェッショナル部門の会場への道しるべでした。
そして、日本からは私たちのほか、東京から、はざた雅子さんと渡辺まりこさんのカンテレデュオMarisaがプロフェッショナル部門の第3位に入賞、オープンカテゴリーでは、タンペレでカンテレの勉強に励んでおられる大庭万希子さんのデュオがフィンランド作曲家協会賞、桑島実穂さんの生徒さんたちのグループHikosenが特別賞をそれぞれ受賞されました。おめでとうございます!
日本からもたくさんの方たちが参加され、それぞれに素敵な演奏をなさったこと、とてもうれしく思います。皆様お疲れ様でした!
なお、プロフェッショナル部門の第1位は、カンテレのマエストロ、Erkki Lassilaと、Kardemimmitなどで活躍する若手女性奏者4人による、Erkki ja tytöt(エルッキと少女たち)が受賞しました。
伝統的な奏法でフィンランドフォークミュージックを奏でる老演奏家を、すぐれたテクニックと音楽性を持った若くて可愛らしい女性奏者たちが取り囲んでフォローしていく演奏は、おじいさんと孫娘のような微笑ましさと、伝統の継承の素晴らしい体現をあわせもって、実にチャーミングで素敵でした。
今回のコンペティションは、プロから一般の方、小さな子供たちまで、とにかくたくさんの素敵なカンテレ演奏を聴くことができたのがなによりの収穫。そしてたくさんのたくさんのカンテレを通じた友人たちに会えたことが、ほんとうにうれしい催しでした。

遠くからRAUMAの演奏を聴きにきてくれたアルト一家。Kiitos!

ラウノ製作のヨウヒッコを弾くアルト。

ご本人の演奏。

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