センニ・エスケリネンがリーダーをつとめる、エレクトリック・カンテレ、ベース、ドラムスの3人編成のバンド、Senni Eskelinen & Stringpurée Band の同名アルバム。荘厳でメランコリックな美しさに満ちた、まぎれもないプログレッシヴ・ロック。
エレクトリック・カンテレのファンタジックな音色は、プログレに良く似合う。メロディアスなベースも、適度な重みでグルーヴするドラムスも、とても好みのテイストで、気持ちがいい。
センニは、まだ若いカンテレ奏者で、現役のシベリウス音楽院生。フォーク、クラシック、ジャズ、ロックと、幅広いバックグラウンドを持っていることが音楽によく表れていて、自由な表現力とメロディセンスが素晴らしい。
そして、このアルバムがことに素晴らしいと思うのは、カンテレを使って、カンテレを生かしたアルバムではあるのだけれど、もしもカンテレでなかったとしても、とてもいい音楽になっているだろうということ。
美しいセンニの楽曲のほか、変拍子が気持ちよかったり、ゴシック的な雰囲気も漂うドラムのニコの曲、フリーセッション的なベースのカッレの曲も入って、全9曲。
センニ・エスケリネンは,「
カンテレキャンプ in 北海道2008」の講師のひとりとして間もなく来日。
札幌(9/11)、東京(9/16)でコンサートに出演します。

Senni Eskelinen & Stringpurée Band (2008, Texicalli Records)
Members:
Senni Eskelinen - electric kantele,
Niko Votkin - drums,
Kalle Ylitalo - bass
MySpace
http://www.myspace.com/stringpureeband

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